日本のピュアモルトウイスキー、竹鶴のご紹介

日本のウイスキー

竹鶴は、日本で作られるピュアモルトウイスキーです。

名前からわかるように日本のウイスキーの父とも呼ばれる竹鶴政孝が創業した、ニッカウヰスキーの商品です。

余市蒸留所の力強いピートを感じるモルト原酒と宮城峡蒸留所のまろやかなモルト原酒を併せて作られており、バランスの取れた味わいを感じられるウイスキーです。

それでは、竹鶴を詳しく紹介していきます。竹鶴のことを深く知りたい人や・竹鶴を今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!

編集部
編集部

POINT

  • 竹鶴は、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が創業したニッカウヰスキーの商品
  • 朝ドラの「マッサン」で取り上げられた銘柄としても有名
  • 竹鶴ピュアモルトは、ブラックニッカの成功を受け、飲みやすいモルトウイスキーを作りたいという考えから開発された
  • 余市蒸留所と宮城峡蒸留所のモルト原酒を組み合わせて作られている
  • 宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所の異なる特性を組み合わせ、匠の技で独自の味わいを生み出している
  • 竹鶴ピュアモルトは少しずつファンを増やし、2007年にはWWAのブレンデッドモルトウイスキー部門で最優秀賞を受賞。その後も多くの賞を獲得
スポンサーリンク

竹鶴はこんな時に買う・注文すべき

竹鶴のことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。

そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!

竹鶴の歴史

竹鶴ができるまでの歴史を紹介します。

竹鶴は、余市蒸留所と宮城峡蒸留所の原酒を掛け合わせて造られます。

余市蒸溜所で余市を世に送り出したニッカウヰスキーは、スコッチに負けないようなブレンデッドウイスキーを作りたいと思うようになりました。

そこで、余市とは違う個性を持ったウイスキーを作るため、広瀬川と新川に挟まれた土地に宮城峡蒸溜所を作りました。

こうしてニッカウヰスキーは、余市と宮城峡といった個性豊かなモルト原酒を製造するようになりました。

この流れの中で、個性よりも万人受けする飲みやすいウイスキーも作りたいという声が社内に上がります。そして1997年6月に発売されたのが、ブレンデッドウイスキーであるブラックニッカです。

そして、その後ブラックニッカを生み出した流れで飲みやすいモルトウイスキーも作りたいという考えで開発されたのが竹鶴ピュアモルトです。

試行錯誤を繰り返した末、竹鶴ピュアモルトは2000年に発売開始

それからは12年、17年、21年、25年とラインナップを拡張発売していきました。

2015年に発売された竹鶴ピュアモルト12年ですが、竹鶴政孝をモデルとした主人公の物語であるNHKの朝ドラ「マッサン」でさらに人気に勢いがつき、原酒不足によって現在は終売となってしまいました。

少しずつファンを増やしていき、2007年にはWWAのブレンデッドモルトウイスキー部門で受賞し、その後もさまざまな賞を受賞しています。

2007年 WWA 世界最優秀賞(竹鶴25年ピュアモルト)

    ISC 銀賞(竹鶴17年ピュアモルト)

2008年 ISC 金賞(竹鶴12年ピュアモルト・竹鶴21年ピュアモルト)

2009年 ISC 世界最高賞「トロフィー」受賞(竹鶴25年ピュアモルト)

    ISC 金賞(竹鶴21年ピュアモルト)

    ISC 銀賞(竹鶴12年ピュアモルト・竹鶴17年ピュアモルト)

2009年   WWA 世界最優秀賞(竹鶴25年ピュアモルト)

2010年 ISC 金賞(竹鶴21年ピュアモルト)

2010年 ISC 銀賞(竹鶴12年ピュアモルト)

2010年   WWA 世界最優秀賞(竹鶴25年ピュアモルト)

2011年 ISC 金賞(竹鶴21年ピュアモルト)

2011年 ISC 銀賞(竹鶴17年ピュアモルト)

2012年 ISC 銀賞(竹鶴12年ピュアモルト・竹鶴17年ピュアモルト)

2013年 ISC 銀賞(竹鶴12年ピュアモルト・竹鶴17年ピュアモルト・竹鶴21年ピュアモルト)

2014年 ISC 金賞(竹鶴12年ピュアモルト・竹鶴21年ピュアモルト)

※ WWA=ワールド・ウイスキー・アワード

※ISC=インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ

なお、現在はニッカウヰスキーの親会社であるアサヒビールが運営しています。

竹鶴の製法の特徴

竹鶴の製法の特徴を紹介します。

竹鶴は、宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所のモルト原酒だけをヴァッティングして作られています。

具体的には、宮城峡蒸溜所のモルトがベースとなり、余市蒸溜所のシェリー樽で熟成したモルト原酒でさらに風味をつけています。

宮城峡蒸溜所と余市蒸溜所はそれぞれ個性の違う味わいのモルトを作っています。

宮城峡蒸溜所では、胴体が膨らんでおり上向きのラインアームをもつバルジ型(ボール型)のポットスチルを採用しており、これによりライトでスムースなモルトができます。

一方、余市蒸溜所のポットスチルは、胴体部分の膨らみはなくラインアームも下向きになっているストレートヘッド型を使っています。そのため、コクのある重厚なモルトが出来上がります。

宮城峡蒸溜所の特徴を引き継いだなめらかな口当たりやほんのり感じる甘さと余市蒸溜所のピート感とが、匠の技によりブレンドされることで竹鶴の絶妙な味わいを作り出しています。

竹鶴の味わいとラインナップ

竹鶴は、なめらかな口当たりとフルーティーな香り、モルトの厚みやほんのりピートを感じる味わいが特徴的です。

ちなみにカテゴリーとしてはブレンデッドウイスキーに入りますが、細かく分類するとピュアモルトウイスキーです。

ピュアモルトウイスキーとは、シングルモルト同士を合わせて作られるウイスキーのことです。これは日本で使われることの多い呼び方で、海外ではブレンデッドモルトと言われることもあります。

竹鶴ピュアモルト(ノンエイジ)

竹鶴ピュアモルトは、竹鶴のスタンダード品(ノンエイジ)です。

りんごのようなフルーティーな香りとバニラのような甘い香りがまろやかに感じられます。

味わいも同じくフルーティー、ライトな口当たりですが奥にモルト感やピート感も楽しめるバランスの取れた銘柄です。

おすすめの飲み方はストレートです。軽い口当たりのウイスキーのため、ストレートで飲んでもアルコールの刺激を感じることもなく、柔らかな甘みやフルーティーなフレーバーを感じられます。

雑味が少なく飲みやすいウイスキーのため、初心者の方でも楽しめる銘柄です。

尚、現在、公式から購入できるのは竹鶴ピュアモルトのみとなりました。

1本4,000円ほどで購入可能ですので、お家でウイスキーを楽しみたい方にもおすすめですよ!

その他は以下のラインナップがあります。すでに終売になっていますが、バーなどでは見かけることができるものもあります!

  • 竹鶴12年ピュアモルト
  • 竹鶴17年ピュアモルト
  • 竹鶴21年ピュアモルト
  • 竹鶴25年ピュアモルト
  • 竹鶴35年

竹鶴12年ピュアモルト

竹鶴12年ピュアモルトは初めてリリースされた竹鶴のボトルで、12年以上熟成させたモルト原酒を使っています。

まろやかでライトな飲み心地と優しいフルーティーな甘味、そしてピート感も楽しめます。

ウイスキー本来の個性をしっかり味わいたい方は、ストレートがおすすめです。

竹鶴17年ピュアモルト

竹鶴17年ピュアモルトは、17年以上熟成させたモルトを使って作られています。

バニラやオークの香り、なめらかな口当たりとモルトのコク、バニラやはちみつのような甘さが特徴です。

ストレートで飲むのももちろんおすすめですが、ロックにして飲んでもシェリー樽由来の香りやコクをしっかり感じられます。

竹鶴21年ピュアモルト

竹鶴21年ピュアモルトは、21年以上熟成した原酒から作られています。

完熟された果物のような甘さやスパイス感、柔らかなピート感も感じられるリッチでバランスの取れた逸品です。

終売されているはずなのに、ネットではまだまだ在庫はあるようです。ほしい方はどうぞ!

竹鶴25年ピュアモルト

竹鶴25年ピュアモルトは、25年以上熟成したモルト原酒を使っている銘柄で、2020年まで販売されていました。

ピート感と甘さの両方を併せ持つバランスがよいとても上品な味わいが特徴です。

樽由来のウッディな感じも楽しめます。

余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の良さを詰め込んだ逸品です。

¥329,989 (2024/03/09 21:45時点 | Yahooショッピング調べ)

竹鶴35年

竹鶴35年は、数量限定で販売されたブレンデッドウイスキーです。

2001年と2007年だけリリースされた銘柄で、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所で35年以上の長期熟成をしたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして作られています。

質の高いシェリー樽由来の香りとバニラの甘い香り、甘さと少しスパイシーさも感じられる味わい。フィニッシュはグレーンウイスキーの風味を感じられます。

まとめ

ちなみに「ピュアモルト」ウイスキーとは、複数の蒸留所で作られたモルトウイスキーを調合したウイスキーを指します。これが単一の蒸留所だと「シングルモルト」ウイスキーになるんですね。ウイスキーの分類はこちらでまとめてますので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました