ウイスキーについて扱っている当ブログですが、今回は「ジン」のブランドを紹介します。
この記事で扱っているのは、世界中で有名なジンのトップブランドのひとつ「ボンベイ」。このサファイアブルーのボトルは誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか?
ボンベイのことを深く知りたい人やボンベイを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
- ボンベイはこんな時に買う・注文すべき
- ボンベイの歴史
- ボンベイの製法
- 味わいとラインナップ
- ボンベイ・サファイア
- ボンベイ・ドライ
- スター・オブ・ボンベイ
- ボンベイ・サファイア・サンセット
- ボンベイ・サファイア イーストジン
- ボンベイ・サファイア プレミアクリュ
- ボンベイ・サファイア プレミアクリュ ムルシアンレモン
- ボンベイ ブランブルジンブラックベリー&ラズベリー
- 【海外限定】ボンベイプレミアクリュタスカンジュニパー(Bombay Sapphire Premire Cru Tuscan juniper)
- 【海外限定】ボンベイシトロンプレス(Bombay Sapphire Citron Presse)
- 【海外限定】ボンベイイングリッシュエステート(Bombay Sapphire English Estate)
- まとめ
ボンベイはこんな時に買う・注文すべき
ボンベイのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。
そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか、注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます。
ボンベイの歴史
ロンドンドライジンを代表する「ボンベイサファイア」。
今や世界ナンバーワンの歴史あるブランドですが、どのような歴史を経て、今の規模になったのでしょうか。
ボンベイ・ドライジンからスタート
ボンベイサファイアの歴史は「ボンベイ・ドライジン」の誕生から始まります。
ボンベイ・ドライジンは、1761年に創業者のトーマス・デイキンがイギリスのウォーリントンにジンの蒸留用の土地を購入したことからスタートしました。
トーマス・デイキンはさまざまなボタニカルを集めて研究を重ね、「デイキン・ウォーリントン・ドライジン」が完成。
これが後の「ボンベイ・ドライジン」となるのです。しかし、当時はジンよりもウォッカの人気が高く、ジンの売り上げは低迷していました。
オーナーが次々と交代
トーマス・デイキンが亡くなった後、蒸留所は息子のエドワード・デイキンに引き継がれました。
そして、さらにその息子であるウィリアム・デイキンに引き継がれた後、エドワード・グリーナールに事業が継承されたのです。
その後、1960年にアラン・スビンというジンの輸入を行っているニューヨークの弁護士に販売権が引き継がれました。弁護士でありながら、実業家でもありジンの輸入業を行っていました。妻の故郷のイギリスでウォーリントン・ドライジンに出会い、商機を見出だして販売件を取得したのです。
イギリスらしさをより世界的に分かりやすく訴求するため、このタイミングでロゴにヴィクトリア女王をあしらい、ブランド名を「ボンベイ・ドライジン」に変えました。
ボンベイという名前の由来は?
ところでこのジンはなぜ「ボンベイ」という名前なのでしょう?
ボンベイという名前は、インドのボンベイという都市に由来します。ボンベイは、イギリスがインドを統治していた時代のメインの都市であり、当時ジンが大流行していました。その都市の名前にあやかり、ボンベイという名前をつけました。ボンベイは1995年に名前が変わり、現在の都市名はムンバイになっています。
ボンベイ・サファイアの誕生
アラン・スビンが事業を運営するようになってから20年以上が経った1987年に「ボンベイ・サファイア」が誕生しました。この「ボンベイ・サファイア」の誕生が昨今のジンブームにつながるとも言われています。
ボンベイサファイアとはどんなお酒か?
「ボンベイ・サファイア」はスムースな味わいと、華やかな香りが特徴のジンです。
ボンベイサファイアは、ボタニカルや蒸留方法の開示、アートのような特徴のあるボトル、などから、それまでのジンの常識を覆すようなジンとしてリリースしました。ジンのイノベーションということで、「ジノベーション(Ginnovation)」と呼ばれるほど革新的なジンでした。
ビジターセンターのある蒸留所
その後、現在では「ボンベイ・サファイア」は世界ナンバーワンと言われるほどの成長を遂げました。
現在「ボンベイ・サファイア」を製造しているのはイギリス西南部のラヴァーストーク・ミル蒸留所です。
2010年にボンベイ・スピリッツ社が購入、2014年からはビジターセンターとして公開されています。
ボンベイの製法
世界でも珍しい蒸留器
ラヴァーストーク・ミル蒸留所には蒸気抽出法で製造ができる2機のカーターヘッド・スチルがあり、これは世界で4機しかないと言われています。
カーターヘッドスチルの特徴として、蒸溜後のスピリッツが通る部分にバスケットがあり、そこに好みのボタニカルを入れておきます。一般的にアルコール分と香料は混ぜて蒸留されますが、ボンベイサファイアでは、カーターヘッドスチルを使うことにより、蒸留されたスピリッツの蒸気をボタニカルを通して造っています。
この製法は「ヴェィパー・インフュージョン製法」と呼ばれ、香り高いジンの完成につながります。
こだわり抜かれたボタニカル
また、ボタニカルはジュニパーベリーに加え、アーモンド・レモンピール・スペインカンゾウ・オリスルート・セイヨウトウキ・コリアンダー・ナニッケイ・ヒッチョウカ・マニゲットを使用。
ボタニカルはいずれも最高級のものをセレクトしていることが特徴です。イタリア・中国・スペイン・ジャワ島・ドイツ・モロッコや西アフリカ諸国など様々なところから輸入しています。また、ジンのボタニカルは非公開となっている蒸留所も多い中、ボンベイ社はすべて公開しています。HPで一つ一つのボタニカルについての動画を見ることもできます。(ボンベイ社HP)
ボタニカルエキスパートの存在
こだわり抜かれたボタニカルの背景には、「ボタニカルエキスパート」のイヴァノ・トヌッティの存在が大きいです。数十年前からすべてのサプライヤーと密接な関係を築きながら、手作業で厳しく選抜しながらジンに利用しています。
また、持続可能性をとても大切にしており、For Life認証という環境持続可能性を証明する認証を取得しています。農家とそのコミュニティを大切にし、持続可能な関係性の維持にもトヌッティは一役買っています。
味わいとラインナップ
ボンベイはロンドンドライジンを代表するブランドのひとつ。ジンといえばこのブランド、と言っても過言ではなく、サファイアブルーのボトルを見たことのある方も多いのではないでしょうか。
洗練された、雑味のない風味のアイテムが揃っています。
- ボンベイ・サファイア
- ボンベイ・ドライ
- スター・オブ・ボンベイ
- ボンベイ・サファイア・サンセット
- ボンベイ・サファイア イーストジン
- プレミアクリュ
- プレミアクリュ ムルシアンレモン
- ボンベイブランブルジンブラックベリー&ラズベリー
- 【海外限定】ボンベイプレミアクリュ タスカンジュニパー
- 【海外限定】ボンベイシトロンプレス
- 【海外限定】ボンベイイングリッシュエステート
ボンベイ・サファイア
スタンダードアイテムである「ボンベイ・サファイア」。
一般的なジンはジュニパーベリーを中心に4~5種類のボタニカルを使用するところ、10種類のボタニカルを使用していることが特徴です。
独自の「ヴェイパー・インフュージョン製法」により、余計な雑味がなく、香りだけを楽しめます。
アルコール度数は47度、華やかな香りで深い味わいのアイテムです。
ボンベイ・ドライ
1761年のレシピを元に製造されている「ボンベイ・ドライ」。
使用しているボタニカルは8種類で、アルコール度数は少し低めの40度です。
スタンダードアイテムの「ボンベイ・サファイア」よりジュニパーの風味が強めで、シトラスやハーブのニュアンスも感じます。
スター・オブ・ボンベイ
「ボンベイ・サファイア」で使用している10種類のボタニカルに「イタリア産ベルガモット」「エクアドル産アンブレットシード」の2種類を加えた「スター・オブ・ボンベイ」。
通常の1.5倍の時間をかけて蒸留されていて、複雑でプレミアムな風味を楽しめます。
アルコール度数は48度です。
ボンベイ・サファイア・サンセット
「ボンベイ・サファイア」で使用している10種類のボタニカルに「ホワイトカルダモン」「ターメリック」「マンダリンオレンジピール」の3種類を加えた「ボンベイ・サファイア・サンセット」。
スパイシーな風味を楽しめます。
アルコール度数は43度と「ボンベイ・サファイア」より低いため、よりボタニカルのニュアンスを感じやすいでしょう。
ボンベイ・サファイア イーストジン
「ボンベイ・サファイア」で使用している10種類のボタニカルに、タイ産のレモングラスにベトナム産のブラックペッパーを加えた「ボンベイ・サファイア イーストジン」。
エスニックな風味が特徴です。
シトラスやオレンジのような風味を感じます。
アルコール度数は42度です。
ボンベイ・サファイア プレミアクリュ
12種のボタニカルにスペイン産ムルシアの高品質のレモンピールやマンダリンとスイートオレンジを追加した「プレミアクリュ」。
レモンピールの爽やかな香りが特徴です。
スタンダードなボンベイ・サファイアとは違った風味を楽しめます。
ボンベイ・サファイア プレミアクリュ ムルシアンレモン
サステナブルな方法で栽培されたムルシア産のレモンを使用した「プレミアクリュ ムルシアンレモン」。
レモンやマンダリンオレンジ、ネーブルオレンジなどの柑橘の風味をしっかり感じられます。
少量生産であり、なかなか見つけることができないですが、是非バーでマスターにあるか聞いてみてください。
ボンベイ ブランブルジンブラックベリー&ラズベリー
収穫したてのブラックベリーとラズベリーを使用した「ボンベイブランブルジンブラックベリー&ラズベリー」。
砂糖は一切使用していないというこだわりです。とにかくもぎたてフルーツのフレッシュ感を感じることができる一本です。
【海外限定】ボンベイプレミアクリュタスカンジュニパー(Bombay Sapphire Premire Cru Tuscan juniper)
日本では販売されていない一本です。本国の公式HPで確認できます。
手摘みのジュニパーベリーを使用した「ボンベイプレミアクリュタスカンジュニパー」。
トスカーナの太陽の下で自然に乾燥させたジュニパーベリーの風味をしっかり楽しめます。
繊細な味わいと絶妙なバランスのスパイスがポイントとなっているアイテムです。
【海外限定】ボンベイシトロンプレス(Bombay Sapphire Citron Presse)
こちらも日本では販売されていないです。
地中海レモンを使用した「ボンベイシトロンプレス」。
砂糖を加えていない、100%地中海レモンの風味を楽しめます。
クラシックなカクテルに使っても、ひねりをきかせたような新たな味わいを楽しめるでしょう。
【海外限定】ボンベイイングリッシュエステート(Bombay Sapphire English Estate)
こちらも日本では販売されていないです。
ペニーロイヤルミント、ローズヒップ、トーストしたヘーゼルナッツを加えた「ボンベイイングリッシュエステート」。
マスター・ディスティラーがイギリスの田舎から調達したボタニカルを使用しています。
ボタニカルの繊細な風味を堪能できるアイテムです。
まとめ
ボンベイについてまとめました!いろいろなバーで飲めますので、ぜひ気軽に飲んでみてください!
他のジンについても書いていますので、合わせて読んでみてください!