陸は、キリンホールディングスが販売している日本のブレンデッドウイスキーです。
富士御殿場蒸留所の原酒をベースに日本人の口にあったほのかな甘みやクリアな口当たりを楽しめる銘柄です。
今回は、この陸について詳しく紹介していきます。
陸のことを深く知りたい人や・陸を今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
- 陸はキリンから発売されているブレンデッドウイスキーで、富士山麓の後継。現在はノンエイジのスタンダード品のみを販売。
- フルーティーな香りの奥にスパイシーさも持ち、軽やかな味わいを持つ。
- 小樽(こだる)での熟成と、ノンチルフィルタードが特徴。
味わいとラインナップ
陸は、オレンジやりんごのようなフルーティーな香りとライトな口当たりを特徴に持ちます。
2020年に発売されたばかりで、現在はノンエイジのスタンダード品のみのラインナップとなっています。
アルコール度数は、50%と高めです。
以下では、香りや味わいの特徴について、詳しく記載していきます。
陸は、完熟オレンジやバニラ、りんごのようなやさしい甘い香りが特徴的です。奥にほのかにスパイシーな香りも感じられ、口に含むとなめらかで、甘くて軽やかな味わいを楽しめます。
ノンチルフィルタードで造られてるため、原酒の本来の味わいを楽しむことができるウイスキーです。(ノンチルフィルタードとは?という人には後ほど解説しますよ!)
おすすめの飲み方は、もちろんハイボール。炭酸で割ることでさらに爽やかさやフルーティーな香りを感じられ、初心者の方でも美味しくいただけます。
さっぱりと飲めることから、食中酒としても適しているでしょう。
また、ハイボールの他に、お湯割りやミルク割り、コーラ割りなどさまざまな飲み方も提案されており、ホームパーティーなどにも1本欲しいウイスキーとなりそうです!
お湯割りにすると陸の甘みをさらに感じられるので、冬にもおすすめですよ。
陸の歴史
陸は、富士御殿場蒸留所で作られていたキリンのウイスキー「富士山麓 樽熟原酒50°」の後継として、2020年5月に発売されたウイスキーです。
「富士山麓 樽熟原酒50°」は、富士山麓のラインナップの中でも特にウイスキーファンからの人気が高い銘柄でした。しかしながら、原酒不足の影響により、惜しまれつつも2019年に終売となりました。
その代わりに発売されたのが陸です。陸は発売直後から富士山麓の後継品として話題になり、順調な売れ行きを見せました。
ラインナップはまだひとつだけですが、サイズ展開は500mlびん・4000mlペットの2種類があります。
この複数のサイズ展開により、さまざまなニーズにあった買い方をできるようにした点も、人気になった理由のひとつでしょう。
また、陸は2022年にリニューアルが行われました。
基本的な味わいや香りの特徴はそのままですが、さらに甘い香りや何層にも感じられる豊かな美味しさが強化されています。
また、パッケージのデザインも一気にモダンで明るい印象にリニューアル。
ウイスキーらしさに品質の良さや美味しさを感じられるようなパッケージになったとのことです。
ゴールドの文字が高級感を出しており、部屋に飾っておいてもおしゃれなので、今後さらに女性人気も高まりそうですね。
陸の製法の特徴
陸はキリンが所有している御殿場蒸留所で作られているウイスキーです。
発売当初から人気のある陸には、その製法においていくつかのこだわりがあります。
ここからは、詳しい製法についてもご紹介していきます。
使用している原酒の種類
陸は、個性の違う以下の3つのタイプのグレーン原酒をベースにブレンドされています。
- スコットランドタイプ
- カナダタイプ
- アメリカタイプ
これらは御殿場蒸留所で作ることができる原酒で、この3つのグレーン原酒とモルト原酒(少し)を絶妙なバランスでブレンドしています。
1つの蒸留所で3タイプの原酒を作ることも珍しく、蒸留所のノウハウをフル活用して作られています。
小樽熟成
小樽(こだる)で熟成という意味です。北海道の小樽(おたる)ではありません。(北海道の小樽で作られているウイスキーといえば、余市が有名ですね。)
陸に使われる原酒は、一般的な樽よりも小さなサイズの樽を使って熟成されています。
基本的には500~700リットルの大きな樽で熟成させますが、御殿場蒸留所では180リットルの小樽を使っています。
こうすることで、原酒と樽が接触している面積が広くなり、短い熟成年数でも原酒の個性をしっかり表現できる香りに仕上がります。
樽のサイズごとの特色はこの記事でもまとめてますので、合わせてどうぞ!
ノンチルフィルタード
陸で使う原酒は、原酒本来の味わいを楽しめるようにノンチルフィルタードを採用しています。
ノンチルフィルタードとは、冷却ろ過をしないでウイスキーを瓶詰めすることです。
そのため、ウイスキー本来の味わいが残ったまま瓶詰されているといえるのです。
まとめ
お読みいただいた通り、陸は比較的歴史の浅いウイスキーです。私の周りではあまり外で飲めるところはないので、家で楽しむのに向いているお酒かな、と思ってます。価格もお手頃なので、購入して家でガンガン飲むのに良さそうですね。
今後もキリンのウイスキーを紹介していきますので、是非Twitterもフォローして更新をお待ち下さい!
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