知多は、サントリーが所有する知多蒸留所で造られるグレーンウイスキーで柔らかい味わいとほのかな甘さで軽やかな飲み心地が特徴です。
ブレンデッドウイスキーの響の原酒の一つとしても有名です。
もともとはサントリーのブレンデッドウイスキーの原酒としてのみ、製造されていたウイスキーでした。しかし、今ではシングルグレーンウイスキーとして注目を浴びている銘柄です。
それでは、知多を詳しく紹介していきます。知多のことを深く知りたい人や、知多を今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
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- 知多は、サントリー知多蒸溜所がつくっている「グレーンウイスキー」。
- サントリーのブレンデッドウイスキーの原酒として製造開始。
- 2014年、知多で地域限定販売。ウイスキーファンに人気となり、販売開始へ。
- 口当たりが良く、ほのかな甘みを感じられ、ハイボールとの相性も良い。
- 2024年4月出荷分より値上げされ、スタンダードタイプも6,000円を超える。
知多はこんな時に買う・注文すべき
知多のことを知りたいと思い、この記事を読んでいただいてる皆さん!結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っているという方も多いかと思います。
そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!
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知多の歴史
次は知多蒸留所の歴史を紹介していきます!
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山崎蒸溜所や白州蒸溜所とはまた違った歴史を持っている知多蒸溜所。
その歴史も理解した上で口にすることで、より知多のウイスキーを深く楽しめるでしょう。
知多蒸留所の設立
知多蒸溜所は、大阪の山崎蒸溜所、山梨の白州蒸溜所に続いてサントリーが作った3つ目の蒸溜所です。
所在地は愛知県の知多市、伊勢湾に臨む知多半島にあります。
1972年に設立され、蒸留開始は1973年から。そして、1985年にはスピリッツの蒸留も開始されました。
知多蒸溜所がこれまでの2つの蒸溜所と異なる点は、トウモロコシを原料としたグレーンウイスキーをつくっているという点です。
もともと、サントリーでつくるブレンデッドウイスキーの原酒として、グレーンウイスキーの製造を目的にできた蒸溜所でした。
そのため、「知多」ブランドは、ボトルでの発売は行っていませんでした。山崎や白州で作られたシングルモルトウイスキーと、知多のグレーンウイスキーをブレンドして、様々なブレンデッドウイスキーが生まれています。(響や角にも、知多の原酒が使われています。)
しかし、2014年に愛知県内限定で「知多蒸溜所特製グレーン」を販売したところ、全国のウイスキー好きからの評判が良く、翌年2015年には現在の「知多」が全国販売することになったのです。
その後、いくつかの賞も受賞し、今ではシングルグレーンウイスキーとして、大きく注目を浴びています。
2017年(ISC) 知多蒸溜所※愛知県限定 金賞受賞
2020年(ISC) 金賞
※ISC=「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」
知多ウイスキーの定価/値上げの予定は?
知多ウイスキーの定価を聞かれることがよくありますが、2025年2月時点では、6,600円(税込)となっています。また、2024年4月の値上げ以降、現時点では値上げの予定は発表されていないです。昨今原酒不足のためどこかで値上げの可能性があるかもしれませんね。
その他ウイスキーの定価もまとめているのでよかったら参考にして下さい!
知多の製法の特徴
知多は連続式蒸留機を使用
知多はトウモロコシを主原料としたウイスキーです。
トウモロコシと水を合わせて加圧した後、加熱してトウモロコシを溶かしていくところから始まります。
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トウモロコシを溶かしてできたスープを糖化させ、酵母を入れてから数日かけて発酵。
そこからできるのが「もろみ」と呼ばれるものです。
知多蒸留所では連続式蒸留機を採用しており、以下の4つの蒸留器を使い分けることで異なる個性を持った原酒をつくっています。
- もろみ塔
- 抽出塔
- 精留塔
- 精製塔
異なる個性をもつ3タイプのグレーン原酒をブレンドし、知多を作っている
知多の原酒は大きく分けて3タイプあると言われています。連続式蒸留機で作られた異なる3タイプはは以下に分別されます。
- 穀物感を味わえるヘビータイプ
- マイルドな口当たりのミディアムタイプ
- クリアでほのかな甘さのクリーンタイプ
例えば、ヘビータイプの原酒をつくる際はもろみ塔と抽出塔の2つを使います。一方、ミディアムタイプの原酒を造る場合は、もろみ塔〜精留塔までの3つの塔を使うのです。
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このように塔を使い分けることで、個性の異なる原酒がつくられます。それぞれのタイプの中でも更に、製造方法の違いなどで味の違いが生まれます。それぞれのタイプごとに違う原酒が生み出されるようなイメージです。
その結果として、知多は10種類程度の原酒をブレンドして生み出されています。それにより、知多の特徴である柔らかい味わいとほのかなで軽やかな飲み心地が生み出されるのです。
ちなみに、知多蒸溜所には熟成庫がないため、同じサントリーの蒸溜所である山崎蒸溜所や白州蒸溜所で熟成が行われます。
知多の味わいとラインナップ
知多はスムースで口当たりが良く、ほのかに甘い味わいを持ちます。樽感をしっかり感じながら余韻を楽しむことができるのが特徴です。
知多のラインナップは以下の4つです。
各ラインナップごとに細かくその特徴を見ていきましょう。
- 知多
- 「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所 ワイン樽4年後熟(2018年発売)
- 「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所 桜樽後熟ブランド(2020年発売)
- 知多蒸留所シングルグレーンウイスキー
知多(ノンエイジ)
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知多のラインナップの中のスタンダード品です。
知多蒸留所から、サントリー初のシングルグレーンウイスキーとして、2015年に発売されました。
口に含むと、ナシや青リンゴのようなフルーティーな香りとバニラやビターチョコなどの深い甘みを感じられます。フィニッシュは、ほんの少しウッディーな余韻も。
おすすめの飲み方は、ハイボールです。知多のハイボールを「風香るハイボール」と呼ぶこともあるほど、ハイボールがよく合います。
風に乗ってきたような軽い飲み心地とほのかな甘みを存分に堪能できます。
また、アレンジレシピとしてハイボールにすだちや山椒を添えて飲む方法などもあり、さまざまな飲み方を楽しめる点もポイントです。
スタンダード品の場合は、700mlを4,000円ほどで手に入れることが可能です。
癖も少なく軽やかに飲めるので、ウイスキーをこれから勉強していきたいという人にもおすすめですよ!
「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所 ワイン樽4年後熟
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2018年に発売された銘柄で、原酒は16年以上熟成させたものを使っています。
具体的には、ホワイトオーク樽で12年熟成させた後、さらにボルドー赤ワインに使用されていた樽で4年以上後熟という過程を経て製造されているのです。
カスクストレングス(加水をしてアルコール度数の調整を行わないウイスキー)で、瓶詰めされていることから、原酒本来の味を堪能できる逸品です。
カスクストレングスのため、アルコール度数は少し高めとなっていますが、本来の味を楽しみたいならストレートかロックで飲むことをおすすめします。
メープルシロップやイチゴジャムのような深い甘みとベリーの酸味を楽しめるでしょう。
そのため、食後のデザートとしてもおすすめです!
「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所 桜樽後熟ブランド
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知多蒸留所で2020年に発売された銘柄で、原酒は2000年に蒸留したものを使っています。
ホワイトオーク樽で15年以上熟成させた後に、桜樽で3年以上後熟成しています。
桜樽で熟成したゆえの桜餅を思わせる香りは、このウイスキーでしか味わえないものです。
50度と度数も高く、濃厚な味わいを感じられるでしょう。
数量限定で販売されたもので、なかなかお目にかかれないので、バーなどで見つけたらぜひ口にしてみてください!
知多蒸留所シングルグレーンウイスキー(ノンエイジ)
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スタンダードの「知多」が発売される前の2014年に愛知県限定で販売されたシングルグレーンウイスキーで、知多蒸留所の初めてのボトルです。
知多が全国で販売されるきっかけになったボトルのため、知多の歴史とともにじっくり楽しみたい銘柄です。
バニラなどの風味に穀物の甘さとレーズンなどのドライフルーツの味わいを感じられます。
ビターな余韻を感じられるウイスキーです。
こちらもスタンダード同様、ハイボールで飲むのがおすすめですが、現在はなかなか手に入れるのが難しいため、バーでロックやストレートをゆっくり味わうのも良いですよ。
まとめ
ジャパニーズウイスキーの銘柄の一つである知多についてまとめてみました。まずは居酒屋やバーなどで「風薫るハイボール」を飲んでみましょう!
ミニボトルであれば、コンビニや量販店でも見つけやすいので、気に入ったときにはぜひ買ってみてくださいね!