デュワーズは、スコットランドで作られるブレンデッドウイスキーです。
デュワーズは、甘味やスパイシーさなどが絶妙なバランスでブレンドされており、どんな飲み方でも飲みやすいのが特徴です。
それでは、デュワーズを詳しく紹介していきます。デュワーズのことを深く知りたい人や・デュワーズを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
- デュワーズは、スコットランドで作られているブレンデッドウイスキーで、世界で初めてガラス瓶に入れられて販売されたウイスキーでもある。
- 熟成されたウイスキーをさらに樽に入れて熟成させる「後熟」の手法を早くから取り入れ、甘さやまろやかさといったバランスの取れたウイスキーとなっている。
- バランスの良さからハイボールにしても美味しく、食中酒としても適している。
- 2024年5月には新商品の販売予定あり。
味わいとラインナップ
デュワーズは、甘味やスパイシーさなどを絶妙なバランスで楽しめるのが特徴です。ラインナップは以下の通りです。
- デュワーズ ホワイト・ラベル
- デュワーズ カリビアンスムース8年
- デュワーズ イリーガルスムース8年
- デュワーズ12年
- デュワーズ15年
- デュワーズ18年
- デュワーズ25年
- デュワーズ シグネチャー
- デュワーズ デラックス・アンセスター
それでは、各ラインナップごとに細かくその特徴を見ていきます。
デュワーズ ホワイト・ラベル
デュワーズ ホワイト・ラベルは、デュワーズのスタンダードボトルです。
フローラルなハチミツの香りに加え、なめらかな口当たりでバニラやフルーティーな味わいを楽しめます。フィニッシュは、甘味とスモークさの絶妙なバランスを味わえうことができます。
おすすめの飲み方はハイボールです。デュワーズはモルトの含有量が多いため、甘みや酸味、スパイシーさなどバランスが良く、ハイボールにして食中酒としても楽しめます。クセが少ないウイスキーなので初心者にもおすすめです。
デュワーズ カリビアンスムース8年
デュワーズ カリビアンスムース8年は、数量限定で発売されたボトルです。
通常の工程の後に再度熟成させる製法であるダブルエイジ製法を採用しており、最後はラム樽を使っている珍しいウイスキーです。
香りはブラウンシュガーのように甘い香り、口に含むとフルーティーさが際立ちます。フィニッシュは、キャラメルのような甘さが長く優しく続きます。
おすすめの飲み方は、ロックです。フルーティーで甘さも感じられるため、ウイスキーが初めての方も飲みやすいのが特徴です。
デュワーズ イリーガルスムース8年
デュワーズ イリーガルスムース8年も数量限定で発売されたボトルです。8年以上熟成させた原酒を使用してブレンドした後、再度熟成させるダブルエイジ製法を採用。最後はメスカル樽を使用します。
香りはほのかなスモーク感、口に含むとスパイシー感が強くなり、余韻ではキャラメルのような深い甘さがつづきます。
少し余談ですが、メスカル樽のメスカルはメキシコの伝統的なお酒の1つです。「テキーラの母」とも呼ばれており、もともとテキーラはメスカルの1種だったのが、進化の過程で分かれたと言われています。そのため、メスカルもテキーラのような味わいも感じられます。
このイリーガルスムースも、テキーラのような風味を味わうことができる不思議なウイスキーです。
デュワーズ12年
デュワーズ12年は、12年以上熟成された原酒を使って作られており、アバフェルディを含めた40種類以上のウイスキーをブレンドしています。
ハチミツやトフィーアップルのような香りに、フレッシュなシトラスやブドウなどのフルーティーな味わい、余韻は樽由来の風味やキャラメルの甘味が滑らかに続きます。
また、こちらもカリビアンムース8年やリーガルスムースと同じくダブルエイジ製法を採用しています。
おすすめの飲み方はストレート。12年熟成の味をじっくり堪能してください。
ちなみにAmazonでは、グラスやサコッシュなどのオリジナルグッズとセット販売をしていることがあります!
デュワーズ15年
デュワーズ15年は、15年以上熟成させた原酒を使っているボトルです。主にアバフェルディを使っており、全部で40種類以上の原酒がバランスよくブレンドされています。
これを手掛けたのは、7代目マスターブレンダーのステファニー・マクラウド女史。デュワーズの良さを残しながら現代的なブレンドをしています。
香りはキャラメルソースやハチミツなどで、味わいはエキゾニックなフルーティーさを感じられます。余韻はフローラルでスムースな風味が長く続きます。
デュワーズ18年
デュワーズ18年は、18年以上熟成させた原酒をブレンドをして作られています。ジョンデュワー社が所有している5つの蒸留所の原酒を絶妙なバランスでブレンドしています。
香りはフルーティーでリッチな香り、味わいはバタースコッチやバニラクリームなどの甘さを感じれます。余韻は樽由来のリッチな香りとスムースさが長く続くのが特徴です。
ぜひ、デュワーズ18年はストレートやトワイスアップで楽しんでみてください。
デュワーズ25年
デュワーズ25年は、25年以上熟成させた原酒を40種類以上ブレンドさせたボトルです。
ブレンド後は、史上初の英国王室御用達となった蒸留所のモルトウイスキー「ロイヤルブラックラ」の熟成に使った樽でフィニッシュをしています。
さらに、7代目マスターブレンダーのステファニーマクラウド女史が全ての工程を管理して作られているという点でもスペシャルなボトルです。
25年以上熟成の原酒だけでも希少価値は高くなりますが、それを40種以上ブレンドして1本に仕上げているのはさすがマスターブレンダーの技です。
香りは25年熟成からくる芳醇でリッチなフルーティーやハニーの香り、味わいは甘さとまろやかさがバランスよく感じられます。最後はスムースで上品な余韻が長く続きます。
おすすめの飲み方は、ストレートです。25年熟成の芳醇な風味を楽しんでください。バーなどでじっくり味わうのもおすすめです。
デュワーズ シグネチャー
デュワーズ シグネチャーは、アバフェルディを27年長期熟成させた原酒をキーモルトとしてブレンドしたボトルです。
他のデュワーズのラインナップとは少し異なる特徴を持っており、ミントやハーブなどの爽快感のある香りに、バニラやハチミツなど甘い味わいも感じられます。
ホワイトラベルや12年、18年はナッティで柔らかなバニラの香りを楽しめるボトルでしたが、このシグネチャーはミントやハーブなど香草の爽やかな香りが鼻腔をくすぐる逸品です。。
デュワーズ特有のバニラやハチミツの甘いアロマもしっかり感じることができ、実に複雑な味わいのボトルとなります。
25年よりもこちらのほうが個性が感じられて好きという方も多いですね。
デュワーズ デラックス・アンセスター
デュワーズ デラックス・アンセスターは、1970年代のボトルで蒸留されたのは1950〜1960年代というかなり貴重なウイスキー。
現在のデュワーズと比べると少しピートを強く感じられるのが特徴です。カラメルやアップルパイなどの甘みにフィニッシュはオーク樽由来の風味を楽しめます。
すでに販売は終了しているものですが、バーで見かけたら当時のデュワーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。
デュワーズはこんな時に買う・注文すべき
デュワーズのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。
そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!
デュワーズの歴史
デュワーズは、ジョン・デュワーによって1846年に創業しました。
ジョン・デュワーは、ワインやスピリッツを製造する企業で17年もの間、ワインやウイスキーの作り方を学び自分が40歳になった時に独立しました。
そして初めてガラス製のボトルに入れてウイスキーを販売した人物でもあります。
当時、ウイスキーを購入するためには自分で容器を用意しなければならないという仕組みが主流でした。
そのため、持ち歩きが面倒という理由もありウイスキーはあまり普及しませんでした。
そこでジョンはガラス製のボトルに入れた状態でウイスキーを販売。また、なるべく透明な容器を採用することでウイスキーの色味も見えるようにしたのです。
このアイデアもあり、デュワーズは次第に人気になっていきました。
しかし、デュワーズの躍進はここでは終わりませんでした。それは、ジョンの息子であるアレクサンダーとトーマスの功績によるものです。
創業者である父のジョンが亡くなると、当時26歳と16歳だった2人の息子が後を継ぐことになりました。
クールな兄のアレクサンダーは製造部門、ジョークがうまくユーモアに溢れた弟のトーマスは、販売と営業の場面でそれぞれ力を発揮しました。そして父が作ったデュワーズを世界的に有名にしていったのです。
1896年には原酒を安定して確保できるようにデュワーズのキーモルトの1つであるアバフェルディ蒸留所を建設しました。
その後も徐々に規模を拡大させて現在に至ります。
デュワーズは、現在バカルディ傘下でサッポロビールと業務提携をしており、日本で気軽に手に入れることができる人気ブランドとなっています。
デュワーズの製法の特徴
ここからは、デュワーズの製法の特徴について解説します。
キーモルト
デュワーズには5つの柱と呼ばれるメインのキーモルトがあります。
- アバフェルディ(Aberfeldy)
- オルトモア(Aultmore)
- ロイヤルブラックラ(Royal Brackla)
- クライゲラヒ(Craigellachie)
- マクダフ(Macduff)
この中でも特に中心となっているのがアバフェルディです。アバフェルディはなめらかでハチミツのような甘みが特徴で、デュワーズの味わいにも大きな影響を与えています。
熟成
デュワーズは後熟をしているため、甘みやまろやかさを感じるバランスの取れた味わいになります。
具体的には、熟成させた原酒をさらにアメリカンオーク樽で6ヶ月以上熟成させています。デュワーズは、この後熟を早いうちから採用しており、同じように後熟を行う蒸留所が増えるきっかけにもなりました。
まとめ
デュワーズはスコッチウイスキーのうちのひとつです。製法はブレンデッドウイスキーの一種と言えます。ブレンデッドしてあるのでとても飲みやすいウイスキーとなっていますよ。
居酒屋でも「デュワーズハイボール」は頻繁に見かけられます。よければ基本のデュワーズハイボールからはじめ、バーなどで別のデュワーズを試してはいかがでしょうか。
他の銘柄について知りたい方は以下の記事も読んでいってくださいね!