ホワイトホースは、スコットランドで作られるブレンデッドウイスキーです。
フルーティーで飲みやすく、ウイスキー初心者の方にもぜひ飲んでいただきたいボトルです。
それでは、ホワイトホースを詳しく紹介していきます。ホワイトホースのことを深く知りたい人やホワイトホースを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
(ちなみに、「ブレンデッドウィスキー」や「シングルモルトウイスキー」といった違いを知りたい人は以下の記事を参考にしてくださいね!)
- ホワイトホースはスコットランド産で、初心者にも飲みやすいフルーティなブレンデッドウイスキー。
- 現在では主流となっているウイスキーの瓶をスクリューキャップにしたのは、ホワイトホースの創業者であるピーター・マッキー。
- 35種類以上の原酒をブレンドして作られており、通常難しい多種のブレンドをこだわりを持って行っている。
ホワイトホースはこんな時に買う・注文すべき
ホワイトホースのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。
そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!
味わいとラインナップ
ホワイトホースは、ハチミツやフルーツなどの甘い味わいの中に、おだやかなスモーキーさが感じられることが特徴です。スコッチらしさも感じられますが、非常に飲みやすいボトルです。ラインアップは以下の通りです。それでは、各ラインナップごとに細かく特徴を見ていきます。
- ホワイトホース ファインオールド
- ホワイトホース 8年
- ホワイトホース 12年
- ホワイトホース ゴールドエディションース エクストラファイン
- ホワイトホース ハイボール
- ホワイトホース 樽詰ハイボール
ホワイトホース ファインオールド
ホワイトホース ファインオールドは、ホワイトホースのスタンダードボトルです。
スコッチウイスキーの中でも個性が強いアイラモルトのラガヴーリンがキーモルトとして使われています。しかし、甘みが強いスペイサイドモルトのブレンド比率の方が高いため、ピート感やスモーキーさは控え目です。
ハチミツや花のような甘くてフローラルな香り、口に含むとまろやかな風味を感じられます。
おすすめの飲み方はハイボールです。スモーキー感や甘いフローラルな味わいのバランスが取れたボトルのため、ハイボールにして食中酒として飲むのもおすすめです。また、1,000円前後で手に入るため自宅での晩酌用にストックしているウイスキー通もいます。
ホワイトホース8年
ホワイトホース8年は8年以上熟成させた原酒をブレンドしているウイスキーです。ホワイトホース8年が好きだったファンも多くいましたが、すでに販売は終了しており、後継品としてホワイトホース12年が販売されています。
販売していた時期によってもアルコール度数やデザインが違う点があり、特に前半はアルコール度数が43%だったのに対して、後半に作られたものはアルコール度数が40%まで下がりました。
青リンゴのようなフルーティーな香りに、ビターでほろ苦い香りが特徴的です。口に含むとスタンダードボトルの「ホワイトホース ファインオールド」よりも若干強めのピート感を楽しめます。
すでに終売しているため、手に入れるのは困難ですがバーやお店で見かけたら、ぜひ飲んでみてください。
ホワイトホース12年
ホワイトホース12年は、日本販売用に作られたホワイトホースの高級ラインです。「和食にも合うウイスキー」などのキャッチコピーで販売されており、フルーティーな味わいはどんな料理とも相性が良いです。
香りは、りんごの様なフルーティーで甘い香り、口に含むとナッツやウエハースなどの甘い風味を楽しめます。フィニッシュは、オーク樽由来の香りやココナッツの様な南国を思わせる香りが広がります。
おすすめの飲み方は、ハイボールです。ハイボールにすることで爽快な味わいを楽しめます。またじっくり味わいたい方はストレートもおすすめです。甘くクセもないため、ウイスキーが初めてのひとにもおすすめです、
ホワイトホース エクストラファイン
ホワイトホース エクストラファインは、1980年代に日本向けに販売されていたウイスキーです。
洋ナシや青リンゴのようなフルーティーな香りにほんのりスモーキーの風味も感じます。味わいは、りんごやバナナなどのフルーティーさやモルトの甘さを楽しめます。
とても飲みやすいタイプのウイスキーのため、どのような飲み方をしても美味しく飲めます。
ホワイトホース ゴールドエディション
ホワイトホース ゴールドエディションは、2013年に免税店向けに限定販売されたボトルです。ホワイトホースが完成した1890年代の当時のウイスキーを再現するというコンセプトで作られました。
通常のウイスキーよりもモルト原酒の比率やキーモルトであるラガヴーリンの量を増やしています。
香りは、モルティーさとスモーキーさをバランスよく感じられ、味わいはバニラの甘みやナッツのような味わいも楽しめます。余韻はわりと短めです。
アルコール度数もスタンダードと比べて3度高い43度で飲みごたえのあるウイスキーです。
おすすめの飲み方は、ロックです。スモーキーさやフルーティーさを堪能しながら楽しめます。
ホワイトホース ハイボール
ホワイトホースは、ハイボール缶での販売もしています。
アルコール度数6%のハイボールです。
爽やかな香りや甘さ、スモーキーさもほんのり感じられる上品なハイボールです。
バランスの良い味わいでハイボールを普段飲まない人にもおすすめです。
自宅に常備しておいても良いですし、キャンプや旅行などのお供にも最適!
ホワイトホース 樽詰ハイボール
ホワイトホース 樽詰ハイボールは、飲食店向けに2017年から販売されている樽に入っているハイボールです。
一般的に飲食店で出しているハイボールはウイスキーと炭酸をお店で割ることが多いですが、樽詰になっている状態で販売されているため、炭酸とウイスキーの比率がベストな状態で提供することが可能です。
また、樽詰ハイボールはビールサーバーのような機械を使用するため、その場で作ったハイボールよりも炭酸が飛びにくく美味しくいただけるのも特徴です。
ホワイトホースの歴史
ホワイトホースの創業者は「ピーター・マッキー」です。ピーターは叔父の蒸留所である「ラガヴーリン蒸留所」でウイスキー作りの基本を習得しました。そして「世界に通用するブレンデッドウイスキーを作る」というコンセプトのもとホワイトホースの開発に踏み切ったのです。
ピーターは、行動力が高く周りの人から寝ているのかわからないと言われていたほどです。タフでマッチョでリーダー気質に富んだ人だったようです。
開発を進め、1890年ホワイトホースの販売を開始しました。1908年には王室御用達のウイスキーとなり、さらに有名になりました。1926年にはウイスキーのコルク栓をやめて、スクリューキャップにするという技術を開発したのもピーターの功績の1つです。
1927年にピーター氏が亡くなるとDCL社が買い取りました。
日本では、2009年からはディアジオ社が輸入代行を行い、販売はキリンビールが行なっています。
ちなみにホワイトホースは、ピーターの実家近くにあった「ホワイトホースセラー」という旅館から名づけたものです。
ホワイトホースセラーは、スコットランドのエジンバラにあるキャノンゲート街に1742年から実在していた旅館です。当時はエジンバラからロンドンへ集合馬車が走っており、そのスタート地点でもありました。その馬車の中でもホワイトホースは振舞われていたようです。
ホワイトホースの製法の特徴
ホワイトホースの特徴は35種類以上の原酒をブレンドしている点です。
発売当初は、自分がウイスキー作りを学んだ原点でもあるラガヴーリンをキーモルトとして使っていましが。しかし、現在はラガヴーリンの比率を以前より抑えているため、個性のあるウイスキーから甘さのある飲みやすいウイスキーに変化を遂げてきました。
その他のキーモルトとしてはグレンエルギンも有名です。グレンエルギンは、1899年創業のスペイサイドのシングルモルトです。グレンエルギンはフローラルで甘さや、スパイス感も楽しめるバランスの良い味わいが特徴です。
グレンエルギンは、1930年に現在ホワイトホースを運営しているディアジオ社によって買収されました。それ以降は、ホワイトホースのキーモルトとして使われるようになりました。この間、シングルモルトとしてはあまり流通していなかったと言われています。1977年に初めてグレンエルギンとしてのシングルモルトがオフィシャルで販売されるようになります。
このような経緯により、グレンエルギンは、当初はシングルモルトとしてはあまり知られていない銘柄でしたが、今では多くのウイスキーファンがいるウイスキーとなりました。
スペイサイドモルトのクライゲラキもホワイトホースのキーモルトのひとつです。
このようにキーモルトや使っている原酒の数が多い中でもバランスを保ちつつ味をキープするのは、至難の技です。
時代やニーズの変化に合わせて常に素晴らしいブレンドができるのは、ホワイトホースがブレンドに力を入れているからと言えるでしょう。
まとめ
ホワイトホースについてまとめました。1890年から販売されているので、既に130年も飲まれているウイスキーなんですね。130年の歴史を考えると、コンビニの棚に並んでいるものとても趣あるなあと感じます。
その他のスコッチウイスキーについてもまとめてます。文中に出てきたラガヴーリンはアイラモルトです。よかったらいかの記事もご確認ください!
同じようなスコッチのブレンドウイスキーの1つ、ジョニーウォーカーについてもまとめてますので、よかったら読んでみてください!