「ウイスキーをプレゼントしてもらったけどどうやって飲めばいいか分からない。」
「ウイスキーのことをもっと知りたい。そもそも飲み方はどうすれば良いの?」
このようにウイスキーの飲み方に迷ってしまうことってありますよね。
ウイスキーは、基本的にはこの飲み方ではなければいけないという決まりがあるわけではなく、好きな飲み方で楽しめるお酒です。
しかし、好きな飲み方といっても最初はある程度基準があると選びやすいですよね。
今回は、そんな悩みを解消できるように、ウイスキーの値段別、産地別、場面別でおすすめの飲み方を紹介します!
ウイスキーの飲み方に迷ってしまっている方や、これからウイスキーを知っていきたい方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
ウイスキーの飲み方9選
まずは、ウイスキーの基本的な飲み方9種類を紹介していきます。
ウイスキーの飲み方①ストレート
ストレートはウイスキーをそのまま飲む飲み方です。
ウイスキーはもともと40度以上のアルコール度数があるため、ストレートで飲む場合は、少量を少しずつ口に含みながら、本来の香りや味を楽しめるのがポイント。
ウイスキー本来の味を存分に楽しみたい方やウイスキーの風味の違いを比べてみたい方におすすめです!
ストレートは、アルコール度数だけで考えると、お酒が強い人ではないと飲めないのでは?と思われがちですが、少量を飲むのでそこまで急激に酔うことは少ないので安心してください。
また、チェイサー(=お水)を一緒に飲めば悪酔いも防げますし、その都度ウイスキーの味わいを新鮮に楽しめるのでおすすめですよ!
筆者は年数が高く、価格も高いウイスキーはこの飲み方にしています。それぞれのウイスキーの個性をそのまま楽しめる飲み方です!
ウイスキーの飲み方②水割り
水割りは、氷と水を入れたグラスにウイスキーを入れて飲む飲み方です。
ハイボールと同様、料理との相性も良くとても飲みやすいのがポイント。そのため、ウイスキー初心者の方にもおすすめです!
水とウイスキーの割合を調整するだけで、風味や味わいの感じ方が変わるので、自分で調整しながら飲むのも楽しいかもしれません。
ちなみに水割りというと焼酎などでもよくある飲み方で馴染みがあるかと思いますが、実は水割りは日本でできた飲み方と言われています。
分量の目安として、グラス1杯に対してウイスキー30ml〜60mlくらいがおすすめです。分量を調整しながら好みの比率を探してみてくださいね。
ウイスキーの飲み方③ハイボール(ソーダ割り)
居酒屋やレストランで気軽にウイスキーを楽しみたい時に一番多いのがハイボールではないでしょうか。
ハイボールとは、氷を入れたグラスにウイスキーをソーダで割って飲む飲み方です。
ちなみに、元々はお酒を炭酸飲料で割った飲み物全般をハイボールと呼ぶそうですが、今ではハイボール=ウイスキーのソーダ割りというイメージが浸透しています。
ハイボールは炭酸で割るため、初心者でも飲みやすく、炭酸によって爽快感を感じることができるのがポイント。また、炭酸がウイスキーの香りを引き立ててくれたり、ざまざまな料理との相性も良いため、食中酒としても飲みやすい飲み方です。
料理と一緒にウイスキーを楽しみたい、まずは一番飲みやすい方法でウイスキーを飲んでみたい方におすすめですよ!どこの居酒屋にもあるので、基本的に皆さん試したことあるでしょうが笑。
目安としては、ウイスキー:ソーダ=1:3ですが好みやウイスキーの風味の濃さに合わせて調整すると良いでしょう。
また、炭酸が入っているので、ソーダを注いだ後にはかき混ぜすぎないようにして飲むようにしましょう。
ウイスキーの飲み方④トワイスアップ
トワイスアップは、ウイスキーと常温の水を1:1で割って飲む飲み方です。
水を加えることで、アルコール度数を抑えられるため飲みやすく、ウイスキーの香りや味わいを引き立たせることができるのがポイント。良く「味が開く」という表現を使うこともあります。
お水は常温で氷も入れないため、冷やしすぎると失われることがある風味や味のバランスが崩れるようなことを防ぎ、ウイスキー本来の香りを楽しめますよ。
ストレートまではまだ難しいけど、水割りよりはウイスキーの風味を感じたいという方におすすめです!
トワイスアップは、いくつかのウイスキーをブレンドして造られるブレンデッドウイスキーの配合を決める時や、プロの人がテイスティングする時に活用される飲み方です。このことから一番ウイスキーの香りや味わいを感じられる飲み方というのが分かりますね。
個人的にはこの飲み方もとても好きです。自宅で飲むときはこのトワイスアップが一番多いかも。グレンリベットをトワイスアップにして飲むことにはまってます。
ウイスキーの飲み方⑤ロック(オン・ザ・ロックス/オン・ザ・ロック)
ロックは、ロックグラスと呼ばれる飲み口が大きめのグラスに氷を入れて、ウイスキーをストレートで注いだものを飲む飲み方です。
水や炭酸で割るわけではないので、風味や味わいとしては最初はストレート、氷が溶けていく中で水割りに変化していきます。
そのため、味や香りの変化を楽しめるのがポイントです。ストレートから水割りまでの味の変化を感じてみたい方におすすめですよ!
ロックグラスも冷やした状態のものを使って飲むのが一般的で、冷やすことでアルコールの刺激を抑えて、なめらかな飲み心地になります。
あまり時間をかけすぎて飲んでしまうと、水の量が多くなってウイスキー特有の味わいや香りを感じづらくなってしまうので、様子をみながら楽しんでくださいね。
バーに行ってウイスキーを飲むときはこの飲み方がおすすめです。理由はバーテンさんの氷削りを見ることができるからです(笑)アイスピックを使って氷をきれいな丸にしていくのは見ていてとても楽しいですよ!
ウイスキーの飲み方⑥ハーフロック
ハーフロックは、名前からもイメージができるようにロックの状態で最初からウイスキーと同じくらいの水を入れて飲む飲み方です。
よく比較される飲み方にロックとトワイスアップがあります。
簡単におさらいすると、ロックは、氷にそのままウイスキーを入れて飲むのに対して、トワイスアップは氷を入れずにウイスキーと水を1:1の比率で飲みます。
ハーフロックは、氷を入れた所に1:1でウイスキーと氷を入れるため、両方の要素を持っている飲み方と言えます。
氷と水の両方を最初から使うため、滑らかで飲みやすくなるので初心者にもおすすめです。
アルコールや香りが強い個性的なウイスキーを飲む際に、ロックやトワイスアップでは少し刺激を強く感じたら、ハーフロックを試してみましょう!
ウイスキーの飲み方⑦ミスト
ミストは氷を砕いたものをグラスに敷き詰めて、そこにウイスキーを入れて飲む飲み方です。
氷を砕いて入れることで、グラスが白くなる様子がミスト(霧)のようなので、ミストと呼ばれています。キンキンに冷えたグラスに氷が入り、徐々に説けていくことでウイスキーの度数を抑えてくれる飲み方で、味わいも見た目も爽快感を楽しめますよ!
ロックの飲み方に比べると、爽やかさがプラスされるので一味違う楽しみ方ができます。
いつもと違う飲み方をしたい方や夏の暑い時などにさっぱりさせたい方におすすめ!
また、ミストにするウイスキーは個性が強いものよりも、癖の少ないマイルドなウイスキーの方が合わせやすいと言われています。
そのため、ブレンデッドウイスキーを普段と違った楽しみ方で味わうのも良いですよ!
なかなか用意するのが大変なので、これもバーで試してみてください(笑)
ウイスキーの飲み方⑧ウイスキーフロート
ウイスキーフロートは、ウイスキーと水の注ぎ方を工夫して、2つの境界線を作って楽しむ飲み方です。
具体的な注ぎ方は、氷を入れたコップに水を注いだ後、マドラーに沿ってゆっくりウイスキーを入れていきます。
ウイスキーと水が分かれているため、最初はストレートと同じようにウイスキーの個性をたっぷり堪能でき、その後徐々に水と混ざり合ってマイルドに飲めるので悪酔いもしづらい飲み方です。
ウイスキーと水が2層に分かれているビジュアルもとてもおしゃれで、飲み心地だけではなく、見た目も楽しめる飲み方なので、女性にもおすすめですよ!
ちなみになぜ2層に分けて注ぐことができるかという所ですが、これは2つの比重が異なるためです。
水よりもウイスキーの方がわずかですが、軽いです。そのため、水を先に入れた後にウイスキーを注ぐと、ウイスキーが先に入っていた水に混ざらず、2層に分かれたような状態になります。。
ちょっとしたお家デートでウイスキーフロートをさらっと作ることができれば、より楽しい時間になりますよ!
ウイスキーの飲み方⑨ホットウイスキー
ホットウイスキーは、ウイスキーをお湯で割って暖かくした状態で飲む飲み方です。
ウイスキーを温めることで、香りが広がりウイスキー本来の味を楽しむことができるのがポイントです。
また、レモンやミルク、ハチミツなどでアレンジして楽しんだりすることもできるので、寒い時期に身体を温めながら、リラックスしたい時にもおすすめですよ。
自分の好きなアレンジを見つけて、様々なウイスキーの味わいを楽しんでくださいね。
ウイスキーの特徴ごとに比較!おすすめのウイスキーの飲み方
ウイスキーのおすすめの飲み方を以下3つの視点から紹介していきます。
- 値段(3,000円以下・10,000円未満・10,000円以上)
- ウイスキーの産地(5大ウイスキー別)
- 飲む場面(食事中・食後)
ウイスキーの値段別でおすすめの飲み方
まずはウイスキーの値段別でおすすめの飲み方です。
ウイスキーは3,000円未満の手頃で手に入るものから、10,000円以上の高級なものまで幅広い種類があります。
飲み方に迷ってしまった時は、ウイスキーの価格帯で決めるのもおすすめですよ。
3,000円未満のウイスキー!おすすめの飲み方
3,000円未満のウイスキーでおすすめの飲み方は「ハイボール」です。スーパーでも気軽に購入できるウイスキーが多いです。
例えば、ジョニーウォーカーブラックラベル、ホワイトホース、角なども3,000円以下で購入可能です。
3,000円未満のおすすめ銘柄 | 香り・味わい(ハイボール) |
角 | ライトな味わいと甘さなどの風味を楽しめます。 |
ホワイトホース | フレッシュな香りと程よい甘さ、そしてスモーキーさも感じられます。 |
ジョニーウォーカーブラックラベル | 甘い香りにピート感も感じられるバランスの良い味わいです。 |
初心者でも飲みやすいハイボールで爽快感を楽しみながら、色んなおつまみを合わせてみましょう。値段としても手頃なので色んなボトルを買ってみるのも楽しいですね!
3,000円以上10,000円未満のウイスキー!おすすめの飲み方
3,000円以上10,000円未満のウイスキーのおススメの飲み方はロックです。
具体的な銘柄としては、マッカランやジャパニーズウイスキーの響や山崎などが挙げられます。銘柄の数としては、ここに記載しきれない程のボリュームゾーンになります。
3,000円以上10,000円未満のおすすめ銘柄 | 香り・味わい(ロック) |
マッカラン | 口当たりがよくまろやかな味わいです。 |
響 | まろやかな甘みや華やかな香りを楽しめます。 |
山崎 | 飲み始めのウッディさやシェリー樽由来のレーズンのような風味を感じられます。 |
料理などと合わせながら、楽しみたい方はハイボールで飲むこともおススメです!この価格帯はシングルモルトが多いので、個性豊かなハイボールが楽しめますよ。
ただ残念ながら、響や山崎は定価で1万円以下のウイスキーですが、現在では手に入りにくさからWebサイトでは大体1万円を超えてしまっていますね。
10,000円以上のウイスキー!おすすめの飲み方
10,000円以上のウイスキーのおすすめの飲み方は長期熟成の深い味わいを堪能できるストレートです。
10,000円以上するウイスキーはかなりの高級品で、基本的に長期熟成されている高品質なウイスキーが多く存在します。12年熟成の銘柄とは違った濃厚さを感じられます。
具体的には、タリスカー18年やラフロイグ18年など、人気銘柄の中でもさらに熟成されているウイスキーです。
10,000円以上のおすすめ銘柄 | 香り・味わい(ストレート) |
タリスカー18年 | タリスカーの特徴でもある潮の香りやフルーティーな香り、強いピート感やスパイシーな味わいも感じられます。 |
ラフロイグ18年 | フルーティーでピートのきいた風味やスモーキーな味わいを楽しめます。 |
熟成年数が違うだけでも味わいが変わりますので、同じ銘柄の年数違いを揃えて飲み比べてみるのもおすすめですよ!
ウイスキー産地(5大ウイスキー別)でウイスキーのおすすめの飲み方
ウイスキーの産地として有名なものは、5大ウイスキーと呼ばれています。
5大ウイスキーは以下の5つから成り立っており、それぞれの地域で個性が異なります。
- スコッチウイスキー
- アイリッシュウイスキー
- アメリカン(バーボン)ウイスキー
- カナディアンウイスキー
- ジャパニーズウイスキー
それぞれ地域別でおすすめの飲み方を紹介していきますね。
スコッチウイスキー
スコッチウイスキーは、5大ウイスキーの中でも人気が高く、スコッチの中でも以下のように、更に地域が分かれており、地域ごとの個性を楽しむことができます。
- ハイランド
- スペイサイド
- ローランド
- アイラ
- キャンベルタウン
- アイランズ
例えばスモーキーさが特徴のアイラウイスキーには、ボウモアがあります。スモーキーな感じや海の香りを楽しめますよ。
このように個性豊かなウイスキーが多いため、個性をしっかり感じられるロックやストレートがおすすめです。
アイリッシュウイスキー
アイリッシュウイスキーは、ノンピートでまろやかな口当たりを楽しめるウイスキーで、代表銘柄にはブッシュミルズなどがあります。
ノンピートで飲みやすいウイスキーが多く、ハイボールで爽やかに飲むのがおすすめですよ。
アメリカン(バーボン)ウイスキー
アメリカンウイスキーの中のバーボンウイスキーは、熟成した内側を焦がした新樽から来る甘さがポイントのウイスキーです。
代表的な銘柄はワイルドターキーやジムビームなど。
そのため、樽由来の香りを堪能できるようにロックやストレートがおすすめですよ。
蛇足ですが、バーボンはウイスキーの中でも定義が細かく決められており、一定の基準をクリアしないとバーボンと名乗れないというのがあります。
例えば、原料の穀物はトウモロコシを51%含んでいるもので、熟成させる樽は内側を焦がしたホワイトオークの新樽である必要があるという感じです。(バーボンの定義は以下の記事でどうぞ!)
このような細かい定義があるからこそバーボンは品質も高く人気の銘柄が多いのかもしれませんね。
カナディアンウイスキー
カナディアンウイスキーは、ライ麦やトウモロコシを原料に造られるウイスキーで、代表的な銘柄は、カナディアンクラブがあります。
おすすめの飲み方はカクテルで、グレープフルーツジュースやコーラなどとの相性が良いですよ!
ジャパニーズウイスキー
ジャパニーズウイスキーは何と言っても水割りがおすすめです。
実は水割りは、煮物や焼き魚などの和食に合わせてウイスキーを楽しむために日本で広まった飲み方なんです。
そのため、水割りにしたジャパニーズウイスキーは基本的に和食との相性が抜群です!
代表的な銘柄としては、響や山崎があります。
飲む場面別のウイスキーのおすすめの飲み方(食事中・食後)
ウイスキーは、バーなどで少しずつおつまみと一緒に飲むイメージが強いと思いますが、実はハイボールや水割りにして食中酒としても楽しむことができます。
ウイスキーの風味と料理のマリアージュを楽しめますよ。
食事中(居酒屋/レストラン)
居酒屋やレストランなどで食事中にウイスキーを楽しみたい場合は、ハイボールや水割りで飲むのがおすすめです。
特にハイボールは炭酸がさっぱりと口の中をリフレッシュさせてくれるので、唐揚げなどの揚げ物から、ステーキ、パスタなど様々な料理に合わせられます!
アルコール度数も抑えながら楽しめるので、初心者の方も飲みやすいのではないでしょうか。
食後(バーなど)
食事が終わり、バーなどでしっぽりウイスキーを嗜む時は、ウイスキー本来の味わいを感じられるロックやストレートがおすすめです。
バーでは、レストランや居酒屋にはない珍しい銘柄に出会えることもあるので、ぜひウイスキーを本格的に楽しみたい方はバーにも足を運んでみてくださいね。
お気に入りの飲み方でウイスキーを楽しみましょう
ここまでウイスキーの9種類の飲み方や価格別、産地別、場面別などでおすすめの飲み方を紹介してきました。
ウイスキーの飲み方は、絶対的なルールや正解はなく、飲み方を変えるだけで様々な味わいを楽しむことができます。
自分のお気に入りの飲み方を見つけるためにも、今回紹介した切り口を参考に色々試してみてくださいね!