ティーチャーズは、スコットランドのハイランド地方で作られるブレンデッドウイスキーです。スコッチウイスキーの1種です。
スモーキーなフレーバーやピート感がしっかりとした味わいですが、重すぎずクリーミーな口当たりのウイスキーで、ティーチャーズ ハイランドクリームやティーチャーズセレクトといったラインナップがあります。
約200年も前に創業者であるウィリアムによってウイスキーの本場スコットランドのハイランド地方で作られた歴史の長いブレンデッドウイスキーです。
ラインナップや味わいとともに、これまでの歴史も一緒に振り返ってみましょう。
ティーチャーズのことを深く知りたい人や・ティーチャーズを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
ティーチャーズの味わいとラインナップ
ティーチャーズは、スモーキーなフレーバーやピートを感じる風味でありながらも、重すぎずクリーミーさが心地よいウイスキーです。
ティーチャーズのラインナップは以下の2つです。
- ティーチャーズ ハイランドクリーム
- ティーチャーズ セレクト
それでは、各ラインナップごとに細かく特徴を見ていきます。
ティーチャーズ ハイランドクリーム
ティーチャーズハイランドクリームは、ティーチャーズのスタンダード品です。
キーモルトは、ハイランドのシングルモルトであるアードモア蒸留所の原酒を利用。その他多数のモルトウイスキーをブレンドして作られています。
アードモアからくるスモーキーな香りやフルーティーな香りも感じられます。そして甘くコクのあるクリーミーな口当たりが特徴です。余韻はスモーキーさも感じますが、甘みのあるフルーティーさも感じられます。
ティーチャーズの特徴でもあるスモーキーさを優しくさわやかに飲みたい場合は、やはりハイボールがおすすめです。
スコッチウイスキーの中でもお値段が1,500円以下で手に入れやすい銘柄のため、かなりコスパの良いウイスキーとも言われています。
自宅にも常備しておきたい1本ですね。
ティーチャーズ セレクト
ティーチャーズセレクトは、柔らかいスモーキーさを感じられるウイスキーで日本限定の銘柄です。
サントリーのブレンダーが監修し、日本人の味覚に合わせて特別に作られたウイスキー。
ほのかで穏やかなスモーキー感と甘みがバランスの良い味わいで、ハイランドクリームよりも優しい味を楽しめます。
この銘柄はハイボール好きな日本人に合わせて作られたものなので、もちろんハイボールで飲むのが1番美味しく飲める方法です。
日本人向けといってもスコッチウイスキーのスモーキーさは感じられるため、ウイスキー初心者にもおすすめしたい銘柄です。
その他限定販売品
- ティーチャーズ ロイヤルハイランド12年
- ティーチャーズ25年
ティーチャーズ ロイヤルハイランド12年
ティーチャーズのロイヤルハイランド12年は、12年以上熟成した原酒を使用しています。
スタンダード品のハイランドクリームに比べてシェリー樽由来のフルーティーな風味を感じられるのが特徴です。
ただし、現在は終売しているため、ティーチャーズの中では手に入りにくい銘柄です。
ティーチャーズ25年
ティーチャーズ25年はティーチャーズの中でも1番熟成されている銘柄で、25年以上熟成した原酒のみで作られています。
キーモルトには、ハイランドクリームと同じアードモアが多くブレンドされており、スモーキー感や熟したフルーツのような甘みを楽しめます。
こちらもなかなか手にいれることが難しい銘柄のため、バーで見かけたらぜひ試してみてください。
ティーチャーズはこんな時に買う・注文すべき
ティーチャーズのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。
そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!
ティーチャーズの歴史
高品質なウイスキー
ティーチャーズの歴史は、創業者であるウィリアムが1823年に高品質なウイスキーを作りたいと決心した時から始まります。
ウィリアムが12歳であった1823年に酒税法改正によってお酒の税率が下げられました。先をみる才能があったウィリアムは、ウイスキーを作ることを決め、1830年にティーチャーズの原型となるブレンデッドウイスキー作りを始めました。
ウイスキーを独自にブレンドして研修し、ピート感を感じられるスモーキーを作りました。
そして1834年にウイスキーの販売免許を取得し、「ウィリアム・ティーチャー」というお店をオープンさせ、上質なウイスキーが評判になったのです。
そのままお店の評判が広まり、最終的には20店舗も自分のお店を増やすことに成功。そして1836年に持ち帰り用のボトル販売も開始しさらに有名になります。
ボトルの販売も順調に進む中でも、ウィリアムは近い未来にブレンデッドウイスキーの製造・販売ができる法律の制定を信じ、質の高いウイスキーを作り続けました。
そして、1860年に蒸留酒法が制定され、独自にウイスキー製造を行える許可がおり、高品質なウイスキーを作りたいという思いからティーチャーズハイランドクリームが誕生したのです。
アードモア蒸留所の設立
ティーチャーズハイランドクリームに深く関わる蒸溜所が1899年にできたアードモア蒸溜所です。
ウィリアムはティチャーズハイランドクリームができてから15年ほどでこの世を去っています。その意志を受け継いだ息子たちが建設したのがアードモア蒸溜所です。
ウィリアムの息子たちは、質の良いティーチャーズハイランドクリームを作り続けるために、質の良いモルトウイスキーを確保する必要があると考えました。一番確実な方法は、自ら蒸留所を作ることとの考えに至り、アードモア蒸留所が建設されました。
その後、ティーチャーズハイランドクリームは、イギリスを始めとした世界へ広まっていきました。
1972年には、イギリス内の年間売上が100万ケースを超えるほどメジャーなウイスキーとなったのです。
そして、アードモア蒸溜所で作られるモルトウイスキーのアードモアは今でもティーチャーズハイランドクリームの味に重要な影響を与えるキーモルトとして使われています。
ティーチャーズは現在はサントリーホールディングスが運営をしています。
ティーチャーズの製法の特徴
麦芽の特徴
ティーチャーズの麦芽は、大麦を水に浸してモルティングフロアに広げ徹底した温度管理で発芽させるという方法を続けています。
さらにキルンという設備の中でピートを燃やし、時間をかけて乾燥させて麦芽へ燻蒸香をつけていきます。
伝統的な作り方やこだわりがティチャーズの高品質な香りや味わいに繋がっているのではないでしょうか。
ポットスチルの数・こだわり
ティーチャーズは、発芽の終わったもろみを伝統的な銅製のスチルで2回蒸留するのが特徴です。
キーモルトであるアードモアを作っているアードモア蒸溜所では、大きなポットスチルが8基あり、1回目は初溜釜で蒸留し、その後もろみを加熱して液体にします。
この液体を再度加熱して2回目の蒸留を行ってできたスピリットを熟成させることで、シングルモルトウイスキーの原酒を作っています。
ブレンディングでのこだわり
ティチャーズハイランドクリームは、アードモア蒸溜所のアードモアのほか、様々なモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしています。
ブレンダーでもあった創業者のウィリアム・ティーチャーが何年もかけてたどり着いた最高傑作がティーチャーズハイランドクリーム。バランスの取れた絶妙な味わいは、今も変わらず世界中で人気があります。
まとめ
スコッチウイスキーの銘柄の一つ、ティーチャーズについてまとめました。当ブログにしては珍しいブレンデッドウイスキーの紹介となりました。価格面でも低く、どこでも見つけられるウイスキーなので入手難易度は低く、日常使いにとても良いウイスキーです。よかったら是非見つけて飲んでください!
ティーチャーズはブレンドウイスキーですが、ハイランドでは多くのシングルモルトも作られています。そんなハイランドのシングルモルトウイスキーを知りたい方はこちらからどうぞ!