スコッチウイスキー、オーヘントッシャンのご紹介【ローランドのウイスキー】

シングルモルトを知ろう!

オーヘントッシャン(AUCHENTOSHAN)は、スコットランドの「ローランド」と言われるエリアで作られるシングルモルトウイスキーです。

オーオーヘントッシャンは日本ではサントリーが取り扱っています。

それでは、オーヘントッシャンを詳しく紹介していきます。オーヘントッシャンのことを深く知りたい人や、オーヘントッシャンを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!

編集部
編集部
  • オーヘントッシャンは軽めの味わいが特徴のウイスキー
  • ローランドの伝統的な製法である、3回蒸留で作られているため、雑味がなくてすっきりとした軽い味わいになっています。
  • 大都市グラスゴーの近くで醸造されています。
  • 第二次世界大戦で蒸溜所が空襲され、閉鎖してしまったこともありましたが、戦後に再建し、今はボウモア社によって運営されています。
スポンサーリンク

オーヘントッシャンはこんな時に買う・注文すべき

オーヘントッシャンのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。

そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!

味わいとラインナップ

オーヘントッシャンはスコットランド中部にあるローランドで造られているシングルモルトウイスキー

ローランドはスコッチウイスキーの6大産地のひとつとして知られています。

ローランドモルトは一般的な2回ではなく、3回蒸留するということが特徴ですが、オーヘントッシャンはこの伝統をしっかり守っていることがポイント。

それにより、雑味がなくクセのない味わいに仕上がっていることが魅力です。ある意味軽めの味わいとも言えるでしょう。

それでは各ラインナップごとに細かくその特徴を見ていきます。

  • オーヘントッシャン10年
  • オーヘントッシャン12年
  • オーヘントッシャン 14年 クーパーズ リザーヴ
  • オーヘントッシャン 17年
  • オーヘントッシャン 18年
  • オーヘントッシャン 21年
  • オーヘントッシャン 24年 ノーブルオーク
  • オーヘントッシャン スリーウッド
  • オーヘントッシャン アメリカンオーク
  • オーヘントッシャン スプリングウッド
  • オーヘントッシャン ハートウッド
  • オーヘントッシャン ブラッドオーク
  • オーヘントッシャン ダークオーク
  • オーヘントッシャン バーテンダーズ モルト No1
  • オーヘントッシャン クラシック

オーヘントッシャン10年

オーヘントッシャン10年は、かつてはボトルで販売していましたが、現在では終売になっており貴重なアイテムです。

ココアやハーブの香りと、ドライフルーツやスパイスのような味わいで、口当たりが軽いのでスッキリ飲めます。

レアなアイテムなので、バーなどで出会えたらストレートで楽しんでみましょう。

オーヘントッシャン
¥3,117 (2023/02/13 17:33時点 | Yahooショッピング調べ)

オーヘントッシャン12年

オーヘントッシャンの中で最もスタンダードなアイテム。

アメリカンオークバーボン樽で12年以上熟成させた原酒をヴァッティングしています。

クレームブリュレやキャラメルソース、マーマレードなどの香りとアーモンドやバニラアイス、青りんごの味わいが特徴です。

口当たりが軽くマイルドなので、食前や食中にぴったり。

自宅で食事と一緒に、ハイボールで楽しむと良いでしょう。

オーヘントッシャン 14年 クーパーズ リザーヴ

北アメリカバーボン樽で14年間熟成させた原酒と、スペイン南部のオロロソシェリー樽を同程度の期間熟成させた原酒をヴァッティングさせています。

クルミやアーモンド、カラメルの甘さを感じる香りが特徴。

ナッツ入りのチョコレートや甘みのあるアーモンド、クリームチーズなど、全体的に甘い味わいに仕上がっています。

甘さはありますが、余韻はビターで、タンニンもしっかり。

ウイスキーを日頃から楽しんでいる方におすすめです。

オーヘントッシャン 17年

バーボン樽で8年、サン・ジュリアンワイン樽で9年熟成させた「オーヘントッシャン 17年」。

サン・ジュリアンとは、有名シャトーを数多く擁するボルドーのブドウ産地です。

オーヘントッシャンは比較的ライトな風味なので、ワイン樽の影響が強く出ていて、ボルドーワインの風味を感じられます。

イチゴジャムやハーブティー、ボルドーワインの香りとフルーツパイやベリーの味わいが特徴。

ストレートで飲むのがおすすめです。

オーヘントッシャン 18年

熟成感の強い味わいのオーヘントッシャン 18年

オーヘントッシャン12年の味わいを引き継いでおり、オーヘントッシャンらしさを感じられます。

ミルクチョコレートやカラメル、カルダモン、オークのような香りが特徴。

バニラやキャラメルナッツ、ピンクグレープフルーツの味わいです。

シルキーで繊細な印象で、余韻が長く続きます。

週末に自宅でゆったりと、ストレートで楽しむのにぴったりです。

オーヘントッシャン 21年

オーヘントッシャン 21年は現在も流通しているオフィシャルボトルなので、入手しやすいアイテム。

ローランドモルトは樽熟成が早いので、オーヘントッシャン 21年は他のモルトウイスキーの30年モノに匹敵すると言われています。

そのため、しっかり熟成されたコクを楽しめるのがポイントです。

アメリカンオークバーボン樽スパニッシュオークシェリー樽で熟成されていて、バニラやハチミツ、レモンキャンディーの香り。

紙やレザーのようなニュアンスもあります。

そして、味わいは水あめとミルクチョコレートやオレンジ、ジンジャー。

スパイシーでビターな風味で、余韻は短めです。

熟成感を楽しむためにもゆっくりとストレートで楽しみましょう。

オーヘントッシャン 24年 ノーブルオーク

免税店向けに発売されたオーヘントッシャン 24年 ノーブルオーク

オーヘントッシャンのオフィシャルの中で最も超熟のシングルモルトウイスキーです。

選び抜かれた高貴な樽を使用しています。

ローランドの伝統である3回蒸留を行っているので、アルコール度数が高く、都会的で軽やかな味わいです。

オーヘントッシャン スリーウッド

バーボン樽オロロソシェリー樽ペドロヒメネス樽の3つの異なる樽で原酒を熟成させたオーヘントッシャン スリーウッド

濃厚で深みのある味が特徴です。

ダークチョコレートやドライフルーツ、ほんのり家具のような香り、バターやレーズンのような味わい。

口当たりは軽いですが、厚みがあって芳醇な味で、スイーツに合わせるのもぴったりです。

オーヘントッシャン アメリカンオーク

ファーストフィルのバーボン樽で熟成させた原酒を使用したオーヘントッシャン アメリカンオーク

オーヘントッシャンらしい軽やかで飲みやすいアイテムです。

バニラやココナッツ、青リンゴのような香りが特徴。

バニラアイスクリームやクッキー、シトラスのような味わいです。

オーヘントッシャンのスタンダードアイテムと言われるオーヘントッシャン12年よりスパイシーで、バーボン樽らしい熟成木香を感じられます。

ライムを絞ったハイボールで楽しむのがおすすめです。

オーヘントッシャン スプリングウッド

免税店向けに発売されたアイテムで、アメリカンオークのバーボン樽で熟成。

ボトルには1,000ml入っています。

バニラやハチミツ、ホワイトチョコレートの香りが特徴。

シナモンがとても効いており、

まるでチャイのような印象。

ストレートより、水割りやハイボールなどで飲むのがおすすめです。

オーヘントッシャン ハートウッド

こちらも免税店向けのアイテム。

オロロソシェリー樽バーボン樽で熟成された原酒を使用しています。

イチゴやビターチョコレート、バニラの香り。

カフェラテやヘーゼルナッツ、カラメルのような味わいです。

ロックで飲むと、初めはスモーキーな味わい、氷が溶け始めるとフルーティーな味わいに変化していく過程を楽しめるでしょう。

オーヘントッシャン ブラッドオーク

こちらも免税店向けのもので、バーボン樽赤ワイン樽で熟成させています。

ローランドのシングルモルトウイスキーの原酒と赤ワイン樽のマリアージュはあまり見かけないので、価値のあるアイテムです。

ラズベリーやみかん、バラの花びらのような香りが特徴。

ハチミツやブラッドオレンジ、黒コショウのような味わいです。

ロックでしっぽり楽しむのがおススメです。

オーヘントッシャン ダークオーク

免税市場向けのアイテム。

ケンタッキーバーボン樽オロロソシェリー樽ペドロヒメネスシェリー樽で熟成させています。

ココナッツやベリー、シェリーの香り、カスタードプリンや甘いアーモンドのようなまろやかで複雑な味わいです。

やわらかい印象なので、ハイボールで気軽に楽しみやすいでしょう。

オーヘントッシャン バーテンダーズ モルト No1

限定生産されている「バーテンダーズ モルト シリーズ」の第1弾です。

New Malt Order」と呼ばれる、世界中から選抜されたバーテンダー集団が、感性を結集させて造っています。

ラムカスクやアメリカンオーク、赤ワインバリックなどさまざまな樽の、6~40年熟成させた原酒を使っていることが特徴。

ライムやベリーの香りで、熟れたメロンやスパイスのような味わいです。

ストレートやハイボールだけでなく、カクテルベースにも使えるというのがポイントでしょう。

オーヘントッシャン クラシック

アメリカンオーク樽で熟成させたオーヘントッシャン クラシック

バニラやココナッツ、柑橘の香りが特徴。

バニラアイスやココナッツ、レモンピールのような味わいです。

終売しているので、入手するのがなかなか難しいですが、バーなどで出会えたらぜひ飲んでみてください。

オーヘントッシャンの歴史

スコッチウイスキーの6大産地のひとつとして有名なローランドで造られているオーヘントッシャン

グラスゴーから北西16kmの場所に蒸留所があります。

大都市に近いことから、都会的なシングルモルトウイスキーとして知られていますが、オーヘントッシャンはグラスゴーの街の歴史と共に発展してきたのです。

密造酒の製造から始まった

オーヘントッシャンの蒸留所の始まりは残念ながら記録に残っていませんが、1820年頃にアイルランド移民ジョン・ブロック密造酒を造るために建設したのではないかと言われています。

設立当初の蒸溜所の名前は「ダントチャー」でした。

その後、1834年にジョン・ハート氏とアレクサンダー・フィルシー氏に買収され、蒸留所の名前が「オーヘントッシャン」に。

その後もオーナーは次々と移り変わり、「CHカーティス社」「アレクサンダー・ファーガソン&Co社」、グラスゴーの醸造業社である「ジョン&ジョージ・マクラクラン社」と渡っていきました。

空襲で操業停止に

1941年3月に、ドイツ軍の空襲によりオーヘントッシャンの蒸留所は被害を受けてしまいます。

この時に蒸留所内のウイスキーが近くの川に流れ込み、川が琥珀色に染まったそうです。

それから数年間、オーヘントッシャンは操業停止に追い込まれてしまいました。

蒸留所の再建

1948年に、蒸留所が再開されました。

そして、1960年に「ジョン&ジョージ・マクラクラン社」から「テナント・ブリュワーズ」にオーナーが変更されましたが、1969年には醸造業者である「エディ・ケアンズ社」が蒸溜所を買収。

「エディ・ケアンズ社」が1974年に蒸留所の改築工事を行っています。

オーナーが変わり、現在は日本とのつながりが…

1984年には、ボウモアのオーナー「スタンレー・P・モリソン社(後のモリソン・ボウモア社」がオーヘントッシャン蒸溜所を買収しました。

そして、1994年にモリソン・ボウモア社がサントリーにより買収されたため、現在はサントリーホールディングスの傘下になっています。

そのため、オーヘントッシャンのスタンダードアイテム「オーヘントッシャン12年」はサントリーのオンラインショップでも購入可能です。

オーヘントッシャンの特徴

オーヘントッシャンはローランドの伝統製法を今に受け継いでいて、ローランドウイスキーらしい味わいを楽しめることが魅力のひとつです。

ここからは、オーヘントッシャンの製法の特徴を紹介します。

軽いピートの麦芽を使用

オーヘントッシャンで利用される麦芽は、全てノンピートタイプです。

製麦は大手のモルトスター「シンプソンズ社」に委託しています。

8時間かけて糖化

銅製の糖化槽を使い、約8時間の時間をかけて糖化を行います。

そして、伝統的なオレゴンパイン製の発酵槽を使用していることが特徴。

Whisky.comより

蒸留所内には容量38,000ℓの発酵槽が4つあります。

ちなみに、蒸留所はローランドにありますが、仕込水はハイランド地方のカトリン湖の水です。

3回の蒸留が大きなポイント

スコッチウイスキーは一般的に蒸留を「2回」行いますが、オーヘントッシャンは「3回」行うというのが最大のポイントです。

Whisky.comより

蒸留回数を増やすと、アルコール度数が高く純度の高いものになります。

そのため、不純物が取り除かれ、クリアな味わいの仕上がりに。

蒸留のためのポットスチルは3基設置されていて、すべてランタン型を採用しています。

まとめ

オーヘントッシャンについてまとめました。軽めの味わいのため、タイミングを選ばずとても飲みやすいウイスキーだと思っています。ウイスキーの「カッ」とくる感じが得意でない人にとっても、ロックで飲めるようなウイスキーかと思います。

バーでもう1杯飲むか、帰るか・・・そんなふうに悩んでいるときに良いかもしれませんね(笑)ローランドモルトは全て飲みやすいので、ぜひ飲んでみてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました