ノブクリーク(Knob Creek)は、アメリカで誕生したバーボンウイスキーです。1992年にリリースされた、比較的新しいブランドです。創業者の昔のウイスキーへの想いが反映された、19世紀のウイスキーのオマージュともいえるブランドとなっています。
この記事では、ノブクリークのことを深く知りたい人やノブクリークを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
- ノブクリークは、アメリカ生まれのバーボンウイスキー。昔ながらのバーボンの力強い風味を持ち、加水することで味わいの違いを感じられる一品。
- ジムビームでもお馴染みのビーム社によって製造されている。
- 「ボトルド・イン・ボンド」といわれる製法を用いており、製造量はやや少なめ。これは、原酒を4年以上樽熟成させ、アルコール度数50度以上でボトル詰するというものである。
ノブクリークはこんな時に買う・注文すべき
ノブクリークのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。
そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか、注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます。
ノブクリークの歴史
「ノブクリーク」は、バーボン界の名匠と言われたビーム家の伝説のマスターディスティラー「ブッカー・ノウ」氏によって造られました。ジムビームの創業者の血縁者なんですね。
ブッカー・ノウ氏は、禁酒法時代より前の力強い味わいが特徴だったバーボン作りを目指しました。そこで、ノブ・クリークを、バーボンとしては異例の9年以上熟成させて販売しました。熟成期間が長いため、「プレミアムバーボン」としてリリースされています。
独特なスキットル型のボトルにもこだわりを持っています。これは、禁酒法時代に人々がブーツの中にお酒を隠して持ち歩くため、隠しやすい形状のボトルだったことにちなんでいます。
「ノブクリーク」という名前の由来は、ケンタッキー州にある小川の名前。
第16代大統領であるリンカーンが幼少期を過ごした土地であり、リンカーンを尊敬しているブッカー・ノウが、リンカーンからちなんで「ノブクリーク」と名付けたのです。
ちなみにブッカー・ノウは、有名なバーボン「ブッカーズ」を造ったことでも知られています。
ノブクリークの製法の特徴
ボトルド・イン・ボンドにより、少量生産
「ノブクリーク」は、少量しか造らない「スモールバッチ」として造られています。
そして、「ボトルド・イン・ボンド」で造られているというのが大きな特徴。
「ボトルド・イン・ボンド」とは、1897年というアメリカ禁酒法以前に粗悪なウイスキーの流通を防ぐために制定された法律です。
ひとつの蒸留所で蒸留した原酒を4年以上樽熟成させ、アルコール度数を50度以上にし、瓶詰めしたもののみが「ボトルド・イン・ボンド」と呼ぶことができます。
「ノブクリーク」は禁酒法時代以前の味を目指しているので、「ボトルド・イン・ボンド」で造っていて、この製法によって力強い味わいを実現しているのです。
熟成期間の長さから、「ボトルド・イン・ボンド」は少量しか生産できないため、ノブクリークも少量生産となっています。
ライ麦比率が高い
ノブクリークは、他の一部のバーボンと比較して、ライ麦の割合が高い「ハイ・ライ」の仕込みで知られています。ハイ・ライ、さらにその熟成期間の長さにより、大胆でフルボディの味わいになっています。
味わいとラインナップ
ノブクリークは、ジムビームでおなじみのビーム家が製造していて、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジでウイスキー部門の金賞を受賞するなど、世界的に評価されているブランドです。
それでは各ラインナップごとに細かくその特徴を紹介していきましょう。
- ノブクリーク 9年
- ノブクリーク シングルバレル
- ノブクリーク ライ
- ノブクリーク スモークドメープル
ノブクリーク 9年
ノブクリークのスタンダードボトルである「ノブクリーク 9年」。
内側を焦がした新樽で9年間熟成させた後、アルコール度数50度になるまで加水し、ボトリングしています。
バニラやナッツ、オークの香り、バニラやキャラメルのような甘い味わいが特徴です。
昔ながらの力強いバーボンの風味と言えばわかりやすいでしょう。
加水する量により、味わいの違いを楽しめるアイテムです。
ノブクリーク シングルバレル
スタンダードボトルである「ノブクリーク9年」から、厳選した原酒の樽のみを使用して造った「ノブクリーク シングルバレル」。
キャラメルやスモークの香りで、味わいもキャラメルの甘さやアーモンドのような香ばしさを感じることができます。。
アルコール度数は60度で「ノブクリーク9年」と比べて高く、よりリッチな風味を楽しめます。
ノブクリーク ライ
ジムビーム7代目のマスターディスティラー「フレッド・ノー」がかつてのライ興隆時代に想いを込め、ライ麦を主原料に造った「ノブクリーク ライ」。
ハーブやライ麦のような香り。
バニラやスパイスのようなニュアンスの味わいです。
「ノブクリーク」らしい風味も楽しめます。
ノブクリーク スモークドメープル
ノブクリークを焦がした樽で熟成させ、メープルシロップの風味とスモークの香りをプラスした「ノブクリーク スモークドメープル」。
まさにメープルシロップのような味わいで、甘くて飲みやすいアイテムですが、現在は入手困難になっています。
もし出会えたら、ゆっくり味わってみましょう。
まとめ
バーボンウイスキーのノブクリークについてまとめました。バーボンというとどこも古くからある印象ですが、90年代から始まったブランドもあるんですね。
比較的新しいブランドではありますが、古くからの味わいを目指したウイスキーです。現代人の舌に合わせつつ、古い雰囲気も残るウイスキーを楽しめます。
よかったらぜひ飲んでみてください!