スコッチウイスキー、アイルオブジュラのご紹介【アイランズのウイスキー】

シングルモルトを知ろう!

アイルオブジュラ(Isle of Jura)スコットランドジュラ島で造られているシングルモルトウイスキー。ジュラ島は、なんと世界で唯一の、「ウイスキー樽の数が人口よりも多い島」と言われています!

この記事では、アイルオブジュラのことを深く知りたい人やアイルオブジュラを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!

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アイルオブジュラはこんな時に買う・注文すべき

アイルオブジュラのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。

そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか、注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます。

アイルオブジュラの歴史

ジュラ島でのウイスキー造りの歴史は長いものの、アイルオブジュラ蒸留所はスタートしてから100年も経っていません。1963年から蒸留を開始しているので、たった数十年前です。

一体、どのような歴史があったのでしょうか。

密造酒を製造自体~初期のライセンス時代

アイルオブジュラ蒸留所はジュラ島にあるクレイグヘッドという村の中心に位置しています。

ジュラ島では1500年頃から密造酒が造られており、1810年頃から現在と同じ場所に蒸留所が存在していたと言われています。

最初に製造の免許を取得したのは、1831年、ウィリアム・アバクロンビーという人物でした。生産はすぐに開始され、成功を収めたと言われています。

1853年にはグラスゴー出身のノーマン・ブキャナン氏がリースを引き継ぎますが、1867年には破産を申し立てました。蒸溜所はJ. & K. Orrに引き継がれます。

1876年にはライセンスが再び譲渡され、ジェームズ・ファーガソン&サンズが製造免許を引き継ぎます。ただ、彼らは当時のジュラ島の領主であるコリン・キャンベル卿と対立してしまい、それをきっかけに蒸溜所は閉鎖されてしまいます。このとき、機器も売却されてしまい、それから長い事ジュラ島ではウイスキーの蒸溜が止まってしまいました。

蒸溜所の再建と復活

1960年になると、チャールズ・マッキンレイ&カンパニーが蒸溜所の再建に着手しました。1963年には、アイルオブジュラ蒸留所として再び稼働し、蒸留を再開したのです。

これにより、島民の雇用も確保されました。

1978年には蒸留釜の数が2つから4つに倍増し、1985年にはインバーゴードン蒸留所がアイル・オブ・ジュラを取得します。

ちなみに、ジュラ島は作家のジョージ・オーウェルが遺作である「1984」を執筆した土地としても知られています。

所有者が次々と変更

インバーゴードン系列の会社が運営していたものの、1995年になると、再び所有者が代わり、ホワイト&マッケイが蒸溜所を取得しました。

その後、2007年にはインドのUBグループの傘下に。

2014年にはフィリピン大手の酒類メーカーであるエンペラドール社に買収され、現在に至ります。

アイルオブジュラの製法

小さな島にある蒸留所でありながら、スコットランド内での消費量が3番目という人気ブランドであるアイルオブジュラ。年間220万リットルものウイスキーを製造しており、ほとんどがシングルモルトに使われています。

コスパが高く、品質の良いアイテムが揃っていることで知られています。

このアイルオブジュラは、どのような製法で造られているのでしょうか。

ノンピートの麦芽のみを使用

麦芽はスコットランド本土から仕入れていて、基本的にはノンピートのもののみを使用しています。

これは、近くで造られているアイラモルトとの差別化を図るためだそうです。

しかし、近年では「アイル・オブ・ジュラ プロフェシー」のような一部のアイテムでヘビリーピーテッドの麦芽も使っています。

また、仕込み水には蒸溜所の近くにあるマーケット・ロッホの湧水を使用。

この湧水はピートの色が濃いことが特徴です。

巨大なポットスチル

ポットスチルは、ランタンヘッド型のものが初溜2基、再溜2基の計4基設置されています。

いずれも約8mの高さがあり、この巨大なサイズのポットスチルによりスムースな味わいが引き出されているのかもしれません。

多様なワイン樽を熟成に使用

熟成にはバーボン樽シェリー樽を使用しています。

その他にも、ボルドーやトロンセ、リムーザンやアリエ等のさまざまなワイン樽を使っていることも特徴です。

味わいとラインナップ

アイルオブジュラは、アイラ島に近い場所で造られていますが、スモーキーさで有名なアイラモルトとは異なり、甘口で飲みやすいアイテムが揃っています。

  • アイル・オブ・ジュラ ジャーニー
  • アイル・オブ・ジュラ 10年
  • アイル・オブ・ジュラ オリジン 10年
  • アイル・オブ・ジュラ セブンウッド
  • アイル・オブ・ジュラ 12年
  • アイル・オブ・ジュラ プロフェシー
  • アイル・オブ・ジュラ 18年
  • アイル・オブ・ジュラ 21年
  • ジュラスーパースティション
  • ジュラックスオウン16年
  • ジュララムカスクフィニッシュ

アイル・オブ・ジュラ ジャーニー

2018年4月にリリースされた、新たなコアアレンジのひとつである「アイル・オブ・ジュラ ジャーニー」。

アメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成させています。

バニラや柑橘、干し草のような香り。

梨やシナモン、バニラやタフィーのような味わいです。

気軽に楽しめるアイテムだと言えるでしょう。

アイル・オブ・ジュラ 10年

アイルオブジュラの看板商品である「アイル・オブ・ジュラ 10年」。

アメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成後、オロロソシェリー樽でフィニッシュさせています。

レモンやオレンジ、干し草のような香り。

リンゴやシナモン、ヨモギのような味わいです。

優しくスッキリとした風味で、飲みやすいアイテムでしょう。

アイル・オブ・ジュラ オリジン 10年

2018年までアイルオブジュラのスタンダードボトル的な立ち位置だった「アイル・オブ・ジュラ オリジン 10年」。

コアアレンジが刷新したことにより、現在は終売しています。

プルーンやイチジク、バニラやシナモン、干し草のような香り。

味わいは、リンゴやバニラウエハース、カルダモンのようなニュアンス。

クセがないので、ウイスキー初心者にもおすすめです。

アイル・オブ・ジュラ セブンウッド

ファーストフィルバーボン樽で熟成後、6種類のフレンチオーク樽で追熟させた「アイル・オブ・ジュラ セブンウッド」。

6種類の内訳は「リムーザン」「トロンセ」「アリエ」「ヴォージュ」「ジュピレス」「レベルトランジェ」です。

香りはミルクチョコレートやキャラメルポップコーン、パイナップル、ココナッツなど。

ハチミツやワッフル、ビターチョコレートやシナモンのような味わいです。

アイル・オブ・ジュラ 12年

バーボンバレルで熟成後、オロロソシェリー樽で追加熟成させた「アイル・オブ・ジュラ 12年」。

チョコレートやシナモン、オレンジピールのような香り。

味わいはハチミツやバナナ、ダークチョコレートのようなニュアンスです。

アイルオブジュラらしい風味を楽しめるアイテムだと言えるでしょう。

アイル・オブ・ジュラ プロフェシー

40ppmのヘビーピーテッド麦芽を使用して蒸溜したモルトを中心に、シェリー樽リムーザンオーク樽で熟成させたノンピート原酒を加えた「アイル・オブ・ジュラ プロフェシー」。

「プロフェシー」は英語で「予言」という意味で、ジュラ島の女性の予言者にまつわる逸話から名前が付けられています。ジュラ島のキャンベル家が、島を去るときに、片目で去っていくと予言したという逸話に基づいています。

香りはピートやアニス、リンゴやプラムなど。

ナツメグやカルダモン、シトラス、レーズンのような味わいです。

年に1回のみ限定生産されており、ヘビー・ピート・ウイスキーらしさを存分に楽しめます。

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アイル・オブ・ジュラ 18年

バーボン樽で熟成後、レッドワインカスクで追加熟成させた「アイル・オブ・ジュラ 18年」。

香りはプラムや青リンゴ、レーズンやバニラ、ナッツなど。

ハチミツやメープルシロップ、ブラックベリーやビターチョコレートのような味わいです。

少量加水して飲むのがおすすめ。

アイル・オブ・ジュラ 21年

アイルオブジュラの創立200周年を記念して2010年にリリースされた「アイル・オブ・ジュラ 21年」。

以前はバーボン樽で熟成後、ゴンザレス・バヤス社のオロロソシェリー樽で追加熟成を行っていました。

香りはキャラメルやプラム、イチゴジャムなど。

ミルクチョコレートやベリー、干し草やミントのようなニュアンスを感じる味わいです。

ジュラ スーパースティション

ピートを強く焚いた熟成年数の若い原酒に、長期間熟成させたライトピートな原酒をヴァッティングした「ジュラ スーパースティション」。

最後にシェリー樽で仕上げの熟成を行っています。

香りは焦がした砂糖やハチミツ、オレンジピールやシナモン。

はちみつや生姜などのニュアンスを感じる味わいです。

ジュラックスオウン16年

ホワイトオーク樽で14年、その後シェリー樽で2年間熟成させた「ジュラックスオウン16年」。

フルーティーな中にかすかに潮のニュアンスを感じる香りです。

味わいは甘さの中に、柑橘系の爽やかさも感じます。

サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション」で金賞を受賞したアイテムです。

ジュララムカスクフィニッシュ

バーボン樽で熟成させた後、厳選したカリビアンラムカスクで追熟させた「ジュララムカスクフィニッシュ」。

バニラやココナッツ、スパイスのような香り。

バニラやマンゴー、バナナやシナモンのトロピカルな味わいが特徴です。

まとめ

ジュラ島唯一の蒸溜所、アイルオブジュラをまとめました!ノンピートで飲みやすいウイスキーが中心として展開されているので、ぜひ飲んでみてくださいね!

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