ジャックダニエルは、アメリカのテネシー州で作られるアメリカンウイスキー(テネシーウイスキー)です。
テネシーウイスキー特有のチャコールメローイング製法によりカラメルやバニラのような甘味やなめらかな飲み心地が特徴です。(チャーコールメローイング製法については後述します)
それでは、ジャックダニエルを詳しく紹介していきます。ジャックダニエルのことを深く知りたい人や・ジャックダニエルを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
- ジャックダニエルは、アメリカのテネシー州で作られているテネシーウイスキー。
- カラメルのような甘味と滑らかな口当たりを特徴に持つウイスキーで、その味は、チャコールメローイングという伝統製法によるもの。
- 原材料にもこだわりがあり、トウモロコシの使用率は通常より多い80%にもなる。
- ラインナップが多いが、そのいずれもがまだ手に入れやすく、さまざまな味を楽しむことができるのも特徴。
- 2024年7月より8〜40%の値上げが予定されている。
味わいとラインナップ
ジャックダニエルはカラメルやバニラのような甘みやなめらかな口当たりが特徴のウイスキーです。
ラインアップは以下の通りです。
- ジャックダニエル ブラック(Old No.7)
- ジェントルマン・ジャック
- ジャックダニエル シングルバレル
- ジャックダニエル シングルバレル100プルーフ
- ジャックダニエル シングルバレルライ
- ジャックダニエル ゴールド
- ジャックダニエル シナトラセレクト
- ジャックダニエル ライ
- ジャックダニエル ボトルドインボンド
- ジャックダニエル テネシーハニー
- ジャックダニエル テネシーファイヤー
- ジャックダニエル レガシーエディション
- ジャックダニエル レッドドックサルーン
それでは、こちらのラインナップについてそれぞれの特徴を細かく説明していきます。
ジャックダニエル ブラック(Old No.7)
ジャックダニエル ブラックは、ジャックダニエルのスタンダード品です。
チャコールメローイング製法から作り出される甘味やなめらかさなどのテネシーウイスキー感を楽しめるボトルです。
バニラやカラメルの甘い香りで口に含むとなめらかな優しく甘い味わいが広がります。クセがなく口当たりも良いためウイスキー初心者にもおすすめ。お値段も手頃で入手しやすいので自宅に1本置いておくのも良いでしょう。
おすすめの飲み方はハイボールです。ジャックダニエルを炭酸で割って飲むとテネシーウイスキーの甘さと爽快感が合わさって美味しさをより引き立たせてくれます。
ジェントルマンジャック
ジェントルマンジャックは、ジャックダニエルのラインナップの中でもチャコールメローイング製法を2回繰り返すという珍しい作り方を取り入れているボトルです。
チャコールメローイング製法を2回行うことでスタンダード品よりもさらにクリアな味わいを楽しめるのが特徴です。
香りは、カラメルやバニラのような甘い香り、バナナのようなフルーツ感もあります。口当たりはジャックダニエルブラックよりもさらにライトで飲みやすくなっています。スタンダード品よりももっと気軽にさらっとした味を楽しみたいという方やフルーティー感を求める方にはおすすめです。
ストレートはもちろん、ハイボールやロックにしてもウイスキーの味を楽しめます。
ジャックダニエル シングルバレル
ジャックダニエル シングルバレルは、その名の通り同じ樽からできた原酒のみで作られたボトルです。
一般的によくあるウイスキーは、いくつかの樽の原酒をブレンドして作られますが、このシングルバレルは1つの樽のみを使っているため、より樽由来の香りや風味を感じることができます。
バニラやカラメルといった甘味の香りの他に、ウッディ感やスパイシーさを感じられる複雑な香り、口に含むとジャックダニエル特有のなめらかな口当たりに、フィニッシュはウッディが長く続きます。
比較的クリアでクセが少ないブラックやシングルバレルと比べると深みや個性があり、飲みごたえのあるボトルと言えるでしょう。そのため、個性の強いウイスキーが飲みたい方やスパイシーさを感じるジャックダニエルを飲みたい方にはおすすめです。飲み方は、ストレートやロックでゆっくり時間をかけて飲むのがおすすめですよ。
ジャックダニエル シングルバレル100プルーフ
ジャックダニエル シングルバレル100プルーフは、シングルバレルよりもさらにアルコール度数を高くしているボトルです。プルーフはアルコール度数を表す表記の1つで100プルーフ=50%という意味です。通常のシングルバレルが47%なのでよりアルコールを感じられます。
強いアルコール感とシングルバレルの味わいを楽しみたい方には100プルーフの方がおすすめです。
ジャックダニエル シングルバレルライ
ジャックダニエル シングルバレルライは、ジャックダニエル創業150周年を記念したコレクションの1つとして販売されたライウイスキーです。
ホワイトオーク樽で4年熟成して作られており、原料はライ麦70%、トウモロコシ18%、大麦麦芽12%の割合でできています。
香りや味わいはメープルやカラメルの甘さとスパイシーさも感じられる仕上がりになっており、ハイボールでさっぱり飲むのがおすすめです。
ジャックダニエル ゴールド
ジャックダニエル ゴールドは、他のジャックダニエルと比べて手間をかけて作られているのが特徴で、ジャックダニエルの高級ラインとも言われているボトルです。
まず、他のジャックダニエルと異なる点として、チャコールメローイングを2回行った原酒を使っている点があげられます。チャコールメローイング製法を取り入れるだけでも時間とコストがかかるジャックダニエルですが、これをさらにもう1回行っているのです。
また、熟成の過程では、アメリカンオーク樽で熟成をさせた後にさらにサトウカエデ樽を使って追加で熟成させます。この2点を行うことで、スタンダード品と比べてさらになめらかで甘味を感じられるボトルになっています。
おすすめの飲み方はストレートですが、ロックやハイボールでも美味しくいただけます。
ジャックダニエル シナトラセレクト
ジャックダニエル シナトラセレクトは、長年ジャックダニエルを好んでいたアメリカ出身の世界的歌手「フランク・シナトラ」の生誕100年を記念して作られたボトルです。
シナトラセレクトに使われている樽は樽の内側をトースト状に掘ったオーク樽「シナトラバレル」です。この樽を使用することで、樽と原酒が触れる面積を増やし、よりオークの香りや深みを感じられるようになります。
香りはオーク樽由来のウッディな香り、口に含むとまろやかな口当たりで、甘味の他にダークチョコレートのようなほろ苦さやスパイシーさも感じられます。豊かな味わいが絶妙なバランスで楽しめる逸品で、プレゼントにも最適!
おすすめの飲み方は、ストレートやロックです。
ジャックダニエル ライ
ジャックダニエル ライは、マスターディスディラーである「ジェフ・アーネット氏」が手がけたライ麦を70%以上使用して作られているボトルです。こちらもチャコールメローイングを2回行っています。
香りは、ライ麦由来の芳醇な香りやフルーティーさも感じます。口に含むとジャックダニエルのスムースな口当たりに加えてスパイシーさも楽しめる複雑で飲みごたえのある逸品です。
日本で発売されたのが遅かったということもあり、あまり見かけることがないためバーなどで見かけたらぜひ一度飲んでみることをおすすめします。
ジャックダニエルの中でも、ライ麦を使っている個性の強いウイスキーのため、おすすめの飲み方は、ロックやハイボールです。
ジャックダニエル ボトルドインボンド
ジャックダニエル ボトルインボンドは、ジャックダニエルの中でも濃く、刺激を感じられるボトル(リキュール)です。
ボトルド・イン・ボンド法(1つの蒸留所で1シーズン内に蒸留された原酒のみを4年間熟成し、アルコール度数を50度にして瓶詰して作るもの)に合わせて作られているのが特徴です。
バニラのような甘い香り、アルコール度数が高いため口に含むと刺激とともにバニラやハチミツの味わいが広がります。
アルコール度数の高いウイスキーや刺激のあるウイスキーが好みの方におすすめです。
ジャックダニエル テネシーハニー
ジャックダニエル テネシーハニーは、ジャックダニエルブラックにハチミツやメープルなどの甘さを加えて作られているウイスキーリキュールです。
ナッツやハチミツなどの香り、口に含むと上品なハチミツやメープルなどの甘さを楽しめます。
アルコール度数は35%のため、スタンダード品に比べても飲みやすいので初心者や甘さのあるウイスキーが好きな方におすすめです。飲み方は水割りがおすすめです。
ジャックダニエル テネシーファイヤー
ジャックダニエル テネシーファイヤーもテネシーハニーと同様、ジャックダニエルにフレーバーを加えているウイスキーリキュールです。
甘さが強く飲みやすいテネシーハニーに比べるとスパイシーさを感じられるのがテネシーファイヤーです。
ウイスキー特有のスパイシーさを楽しみたい方やテネシーハニーだと少し物足りない方はテネシーファイヤーがおすすめです。
ジャックダニエル レガシーエディション
ジャックダニエル レガシーエディションは、カラフルなデザインが特徴のボトルです。レガシー・エディションにはNo1, 2, 3があります。
基本のベースはジャックダニエルブラックと同じですが、アルコール度数が43%と少し高めに設定されているのが特徴です。
いつものジャックダニエルブラックよりももう少し刺激を求める方におすすめですよ。
ジャックダニエル レッドドッグサルーン
ジャックダニエル レッドドックサルーンは、レッドドックサルーン(ジャックダニエルが1892年に始めたバー)125周年を記念して販売されたボトルです。
焼きリンゴのようなほんのり甘い香りで全体的にスムースな風味を楽しめます。おすすめの飲み方はハイボールです。
ジャックダニエルはこんな時に買う・注文すべき
ジャックダニエルのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!
ジャックダニエルの歴史
ここからは、ジャックダニエルの歴史を解説していきます。
ジャックダニエルは、創業者であるジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエル氏からとった名前です。
ジャックの家庭はあまり裕福ではなかったため、7歳の頃からダン・コール氏が所有しているウイスキーの蒸留所で働いていました。その蒸留所ではテネシーウイスキーの特徴とも言える「チャコールメローイング製法」やウイスキーづくりの基礎を叩き込まれました。
そしてジャックが13歳になる頃にその蒸留所を引き継ぎ、ウイスキーづくりが始まります。16歳になる頃にはウイスキーの販売を開始し、そしてジャックが20歳の頃の1866年にアメリカ初の政府公認蒸留所となりました。
その後は、1904年のセントルイス万国博覧会へ「ジャック・ダニエルオールドNo.7」を出品し見事金賞を受賞。世界でも注目を浴びるウイスキーになったのです。
順調に進んでいたジャックダニエルの経営ですが、1919年の禁酒法により50年以上も続いていた蒸留所は、惜しまれつつも閉鎖となってしまいました。
禁酒法が廃止されてからは、ジャックの甥のレム・モトローによって蒸留所が再建されましたが、後継者が見つからなかったため、大手メーカーであるブラウン・フォーマン社によって買収されました。経営者は変わってしまいましたが、伝統的な製法は変わらず受け継がれており、今では世界でも有数のブランドになりました。なお、日本でのジャックダニエルの輸入権は、現在、アサヒビールが担当しています。
ジャックダニエルの製法の特徴
チャコールメローイング(炭濾過工程)とは?
ジャックダニエルの特徴は、100年以上受け継がれている「チャコールメローイング」という製法によって作り上げられる非常になめらかな口当たりとカラメルのような甘さです。
ジャックダニエルはバーボンウイスキーに分類されますが、バーボンの中でも「チャコールメローイング」をしているものはテネシーウイスキーと呼ばれます。
このチャコールメローイングというのは、ジャックダニエルの故郷でもあるアメリカのテネシー州で作られるテネシーウイスキー特有の製法で、日本語では炭濾過工程という意味を表します。
具体的には、テネシー州で伐採したサトウカエデからできた木炭を高さ約3メートルの大きな濾過槽を使って、蒸留後の原酒を丁寧に濾過していきます。サトウカエデの木炭を使うことで、原酒の雑味を減らし、非常になめらかな味わいを作り出します。
また、バニラやカラメルのような風味もこのチャコールメローイングによるものです。通常の製法に比べると時間とコストがかかるため、テネシー州で作られるウイスキーの中でも続けている蒸留所も少なくなってきました。しかしジャックダニエルは創業当初から変わらない製法を守り続けています。
原材料と仕込水
ジャックダニエルは原材料にもこだわりがあります。通常原材料であるトウモロコシの使用率は70〜77%ほどですが、ジャックダニエルはなめらかな味わいを作り出すために80%もトウモロコシを使用しています。
また、仕込水には、「サワー・マッシュ」という製法を取り入れているのも特徴です。サワー・マッシュとは、蒸留した際に残った液の上澄み部分を加えて使用する方法です。これをすることで糖化の効率をあげて、原酒の香りや風味をさらに豊かにすることができています。
まとめ
バーボンウイスキーの「ジャックダニエル(Jack Daniel’s)」についてまとめました。とても有名なバーボンウイスキーなので、一度は皆さん聞いたことがあったと思います。飲める機会も多いので、飲むときにはこの記事を思い出してくださいね(笑)
2024年7月より値上げされることがわかっています。興味がある方は、ぜひ比較的安価な今のうちに、手に入れられてはいかがでしょうか。
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