カナダのウイスキー、カナディアンクラブのご紹介【カナディアンウイスキー】

シングルモルトを知ろう!

カナディアンクラブは、カナダで作られるカナディアンウイスキーです。

スコッチのイメージでついつい「ウイスキー=海沿い」と思ってしまってましたが、わりと内陸よりに蒸留所があります。内陸ではありますが、湖に囲まれ、上質な水が手に入りやすい環境です。

「カナディアンウイスキー」とはいえども、以下の地図の通りカナダとアメリカの国境に限りなく近いところに蒸留所はあります。ミシガン州、デトロイトの真横です。

カナダのウイスキーの中では一番知名度も人気も高い銘柄で、日本でもスーパーやコンビニで気軽に購入できるボトルもあります。

すっきりとしたライトな味わいが特徴で、食中酒としてもおすすめです。

それでは、カナディアンクラブを詳しく紹介していきます。カナディアンクラブのことを深く知りたい人や・カナディアンクラブを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!

編集部
編集部
  • カナディアンクラブは、その名の通りカナダ産のウイスキー。アメリカとの国境に近く、湖に囲まれ、上質な水が豊富な地域で作られている。
  • デトロイトの穀物商人ウォーカーが蒸溜所を設立したのがはじまり。当時のアメリカは禁酒運動がさかんな時期だったため、国境近くのカナダ側に設立。皮肉なことに、この禁酒運動・禁酒法のおかげで、カナディアンクラブの高品質なウイスキーがアメリカに輸入され、その人気が高まった。
  • トウモロコシを主原料とするグレーンウイスキーで、3種類の原酒を使用。さらに、プレ・ブレンディングというブレンド→熟成の製法で作られていることが、カナディアンクラブのライトな味わいの理由である。
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カナディアンクラブはこんな時に買う・注文すべき

カナディアンクラブのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。

そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!

味わいとラインナップ

カナディアンクラブは、すっきりとしたライトな飲み心地が特徴のボトルです。

カナディアンクラブのラインナップは以下の5つです。各ラインナップごとに細かくその特徴を見ていきます。

  • カナディアンクラブ 
  • カナディアンクラブ クラシック12年
  • カナディアンクラブ ブラックラベル
  • カナディアンクラブ20年
  • カナディアンクラブ30年

カナディアンクラブ

カナディアンクラブは、カナディアンクラブのスタンダード品で熟成年数は6年です。

香りは、フローラルなバニラの香り、口に含むと焦がしたカラメルの甘み、バニラの香りが楽しめます。

おすすめの飲み方はハイボールやロックです。スーパーやコンビニで手に入るため、気軽に試すことができます。世界中で人気のウイスキーです。

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カナディアンクラブ クラシック12年

カナディアンクラブ クラシック12年は、12年以上熟成した原酒を使って作られているウイスキーです。

香りは、バニラやカラメル、梨やリンゴの香りも楽しめます。口に含むと梨やリンゴなどのフルーティーな風味やハチミツの甘みも楽しめます。

おすすめの飲み方は、ロックです。12年熟成の豊富な味わいをじっくり楽しんでください。甘さやフルーティーな風味が特徴的なため、初心者の方にもおすすめです。

カナディアンクラブ ブラックラベル

 カナディアンクラブ ブラックラベルは、日本向けに発売された数量限定のボトルです。バーボン樽で8年以上熟成した原酒を使って作られています。

香りはオーク、オレンジ、カラメル、口に含むとライトな口当たりと甘い風味を楽しめます。

おすすめの飲み方は、ハイボールや水割りです。食中酒としてもとてもおすすめなのでレストランで見かけたらぜひ試してみてください。

カナディアンクラブ20年

カナディアンクラブ20年は20年以上熟成させた原酒を使って作られているウイスキーです。8年熟成のスタンダードと比べると長期熟成感のある風味が特徴的です。

香りは、いちごやバニラ、アーモンド、口に含むとスムースで心地よい口当たりを楽しめます。

値段も1万円以上で他のラインナップに比べると高級なのが分かります。ちょっとしたプレゼントや特別な日に飲むのも良いでしょう。

オフィシャルサイトでもまだ購入できるため、気になる方はぜひ検討してみてください。

カナディアンクラブ30年

カナディアンクラブ30年は30年以上熟成させた原酒を使って作られているウイスキーです。ハイラム・ウォーカー蒸溜所の創業150周年を記念してリリースされました。

香りは、オレンジソース、パイナップル、カカオ、トウモロコシを連想させます。口に含むとチョコレートやオレンジ、バニラの風味を楽しめます。

長期熟成感のあるとてもまろやかな口当たりが特徴的な、上品な逸品です。

カナディアンクラブの歴史

カナディアンクラブの創業者は、ハイラムウォーカーという聡明な経営者です。

ウォーカーは、元々アメリカのデトロイトで食料品店を経営し、成功を収めていました。特に、穀物商人として有名でした。ウォーカーは、さらなる事業拡大を目指しあこがれでもあったウイスキー業への進出を検討します。

しかしながら、当時アメリカは禁酒運動が盛んであったため、アメリカでの事業展開を諦め、隣国カナダに蒸留所を建設します。この時カナダのオンタリオ州のウィンザーに建てられた蒸留所がカナディアンクラブの始まりで、1856年のことでした。(冒頭の地図の通り、カナダとアメリカ(デトロイト州)の国境に所在している理由はこういった背景でした)

1858年に試行錯誤を経て、クラブウイスキーというウイスキーを発売します。クラブで飲んでほしいという思いを込めて命名されたと言われています。ライ麦由来の爽やかでライトな風味が特徴的で、新感覚のウイスキーだったと言われています。

カナディアンクラブ蒸留所は、アメリカに直感している好立地な場所に位置しています。輸出の便の良さもあり、クラブウイスキーは狙い通りアメリカの高級クラブで人気を集めました。

しかし、1890年ごろクラブウイスキーがアメリカで注目を浴びていたことでアメリカのウイスキー産業が、アメリカ産とカナダ産をもっと分かりやすくするように政府に求めました。その結果、クラブウイスキーからカナディアンクラブに改名をすることになったのです。

1899年にウォーカーが亡くなります。しかし、その後もカナディアンクラブ(C.C.)の人気は衰えることなく成長していきます。あまりに人気がありすぎて、1900年代初頭にはC.Cの偽物である、「●●クラブ」という名前のウイスキーが多く出回りました。しかし、どこも本家には叶わず、更にC.C.の人気を高めることになります。

ちなみに、この頃に海外への輸出も始め1909年には日本にも初輸出しています。

1920年、アメリカの禁酒法によってアメリカンウイスキーの販売が禁止されます。その結果、カナダやスコットランドから酒類が輸入されることになります。しかし、ここで輸入されるお酒は、質が低く、評判が悪いものが多かったと言います。この時代でも、カナディアンクラブは、高品質を保ち人気を更に強めます。まさに、禁酒法がカナディアンクラブを育てたとも言えます。

その後は、順調に売上を成長させていく中でオーナーが何回か代わります。2014年時点では、ビーム社がオーナーでした。しかしながら、ビーム社をサントリーが買収したことにより今はサントリーグループの傘下となっています。

カナディアンクラブの製法の特徴

カナディアンクラブの原料はトウモロコシがメインであり、いわゆるグレーンウイスキーに分類されます。

特徴的な点としては、3種類のグレーンウイスキーをブレンドすることで造られている点です。

  • ベースウイスキー:トウモロコシを原料にして連続式蒸留機で蒸留
  • フレーバリングウイスキー:ライ麦、大麦を使って蒸留
  • フレーバリングウイスキー:麦類を原料にして一塔式連続式蒸溜機で蒸留

この3種類の原酒が絶妙に交わることでカナディアンクラブの飲みやすいライトな味わいを産んでいます。

また、カナディアンクラブは、プレ・ブレンディングという製法を採用しています。熟成前にブレンドをし、その後熟成をするという製法です。この製法により原酒がよく馴染み、ライトな味わいを生み出すことに貢献しています。

まとめ

カナディアンクラブについてまとめました。事前に思っていた以上にほぼアメリカで作っていて驚きました。カナダの代表的なウイスキーではありますが、ルーツはデトロイト州にあるんですね。

グレーンウイスキーならではのライトな口当たりが心地よく、毎日気軽に楽しめるウイスキーですね。私もウイスキー買いはじめの頃に1本持っていました。皆様もぜひどうぞ!

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