日本のシングルモルトウイスキー、「宮城峡」のご紹介

シングルモルトを知ろう!

宮城峡は、日本で作られるシングルモルトです。

ウイスキーの父とも呼ばれる竹鶴政孝氏が創業したニッカウヰスキーが運営しています。ニッカウイスキーでは同じくジャパニーズウイスキーで人気の余市がありますが、余市と宮城峡は個性が異なるウイスキーです。

それでは、宮城峡を詳しく紹介していきます。宮城峡のことを深く知りたい人や・宮城峡を今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!

編集部
編集部
  • 宮城峡は、ニッカウヰスキーによって作られているシングルモルトウイスキー。宮城県仙台市に蒸溜所を持つ。まろやかで、同じ竹鶴氏が作った余市とは違った味わいを感じられる。
  • 上部の表面積が大きいバルジ型と呼ばれるポットスチルを使用することにより、フルーティーで華やかな風味を作り出している。また、カフェ式といわれる蒸溜機を使用し、スムースな口当たりを実現している。
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宮城峡はこんな時に買う・注文すべき

宮城峡のことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。

そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!

味わいとラインナップ

宮城峡は、マイルドな飲み心地が特徴のボトルです。

宮城峡のラインナップは以下の通りです。それでは、各ラインナップごとに細かくその特徴を見ていきます。

  • シングルモルト 宮城峡
  • シングルモルト 宮城峡10年
  • シングルモルト 宮城峡12年
  • シングルモルト 宮城峡15年
  • シングルモルト宮城峡 1988
  • 宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュ
  • シングルモルト宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ
  • 宮城峡 リミテッドエディション2019
  • カフェモルト
  • シングルモルト宮城峡ラムウッドフィニッシュ
  • 宮城峡グランデ

シングルモルト 宮城峡

シングルモルト宮城峡は、宮城峡のノンエイジのスタンダード品です。

香りは、オークやバニラ、モルト香、ほんのりフルーティーで口に含むとアールグレイティーやビターチョコレート、バニラの風味が広がります。

おすすめの飲み方は、風味や香りをダイレクトに味わえるストレートです。また、初心者の方はロックやハイボールもおすすめです。

シングルモルト 宮城峡10年

シングルモルト 宮城峡10年は10年以上熟成させた原酒を使って作られているウイスキーです。

アルコールの刺激はほぼなく、甘さやフルーティーさを感じられるのが特徴です。

香りは洋ナシや紅茶、ハチミツ、口に含むとバニラや青リンゴ、フィニッシュはオークの風味が続きます。

おすすめの飲み方は、こちらもストレートです。アルコールの刺激もないためそのままでも飲みやすいため、ウイスキー初心者の方にもおすすめです。

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シングルモルト 宮城峡12年

シングルモルト 宮城峡12年は12年以上熟成させた原酒を使って作られているウイスキーです。

香りはイチゴジャム、ビターチョコレート、ほんのりスモーキーさも感じられます。口に含むとバニラ、完熟したりんご、カカオの風味が広がります。

おすすめの飲み方は、ストレートです。絶妙なバランスの味わいを楽しんでください。

現在は入手困難になってしまっているため、バーなどで飲むかインターネットで見かけたら購入するのが良いでしょう。

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シングルモルト 宮城峡15年

シングルモルト 宮城峡15年は、15年以上熟成させた原酒を使って作られているウイスキーです。

香りは洋ナシ、ヘザーハニー、レーズン、バニラ、ビターチョコレート、口に含むとバニラやメープルなどのしっかりとした甘さを感じられます。

こちらも12年同様、入手困難になってきているので気になる方は早めに手に入れましょう。おすすめの飲み方はストレートです。

シングルモルト宮城峡 1988

シングルモルト宮城峡 1988は、1988年から20年間熟成した4種類の原酒を使って作られています。2009年に1500本限定でリリースされた希少価値の高いボトルです。樽の風味を感じられるようにするためにアルコール度数は50%でボトリングされているのも特徴です。

香りは、オレンジマーマレードやバニラ、オーク、レーズンで口に含むとラズベリーなどのイチゴ系のフルーティーな風味やみたらしのような甘さ、フィニッシュはスパイシーさが長く続きます。

20年熟成の味わいを堪能するならストレートで飲むのがベストです。複雑でリッチな味わいを楽しんでください。

宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュ

宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュは、2017年に3500本限定でリリースされたボトルです。

宮城峡蒸溜所のフルーティーな原酒をポルトガル産モスカテルのワイン樽でさらに1年間後熟させて作られています。ワイン樽にもかなりこだわって作られており、ポルトガル南部のセトゥーバルのモスカテルの酒精強化ワイン樽を採用しています。樽の風味を残すためにノンチルフィルタードでボトリングされています。

香りはリンゴ、黒糖、紅茶、オレンジ、口当たりはハチミツ、オレンジマーマレード、レーズン、ビターチョコレートの風味を楽しめます。

おすすめはストレートです。数量限定でリリースされていたものなので、こちらもバーなどで探すのが良いでしょう。

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シングルモルト宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ

シングルモルト宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュは、オーク樽で熟成させた原酒をさらにマンサニーリャ樽で後熟して作られたウイスキーです。

ちなみにマンサニーリャとは、スペインのサンルーカル・デ・バラメダのボデガで作られる辛口のシェリー酒のことです。

香りはレーズン、いちじく、口に含むと麦芽やドライフルーツ、バニラの風味を感じられます。

宮城峡のフルーティーで華やかな風味に甘さやビターさも感じられるボトルです。

おすすめの飲み方はストレートですが、変化を楽しみたい方はロックもおすすめです。

宮城峡 リミテッドエディション2019

宮城峡 リミテッドエディション2019は、宮城峡の50周年に合わせてリリースされたウイスキーです。

宮城峡蒸溜所の厳選された以下の原酒を使って作られています。それぞれの個性が異なる原酒を絶妙なバランスで組み合わせています。

・1960年代

・1970年代

・1980年代

・1990年代

・2000年代

全体的にフルーティーでバランスの取れた味わいを楽しめます。おすすめの飲み方はストレートです。

数量限定でリリースされていたため、現在は価格が高騰しているのでどうしても飲みたい方はバーで飲むのがおすすめです。

ニッカカフェモルト

カフェモルトは、ニッカウヰスキーが昔から続けているカフェ式連続式蒸溜機で作られているウイスキーです。

カフェ式連続式蒸留機とは、現在主流の連続式蒸留機に比べて蒸留効率は下がりますが蒸留液に原料の香りや成分が残りやすいという特徴があります。1830年ごろにイーニアス・カフェによって開発されましたが効率の悪さから現在使っている蒸留所はほとんどありません。

香りは、麦芽の甘さや香ばしさ、樽の香りもします。口に含むとまろやかな口当たりとフルーティーな味わいを感じられます。

おすすめの飲み方はストレートです。カフェモルト特有の風味をそのまま味わってください。

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シングルモルト宮城峡ラムウッドフィニッシュ

シングルモルト宮城峡ラムウッドフィニッシュは、2017年に3,500本限定で欧州・米国市場向けにリリースされたウイスキーです。厳選したラム樽を使ってシングルモルト宮城峡をさらに1年熟成させて作られています。

香りは、完熟したフルーツやキャラメルのような甘い香り、口に含むとフルーティーさや深い甘さの奥にスパイシーさもほんのり感じられます。

おすすめの飲み方はストレートです。国内では販売されていないことと数量限定だったこともあり、入手困難です。バーで見かけた時はぜひ試してみてください。

シングルモルト宮城峡 グランデ

シングルモルト宮城峡 グランデは、2022年に数量限定で免税店向けにリリースされたウイスキーです。宮城峡と同じニッカウヰスキーが製造しているシングルモルト余市 グランデと同時リリースされました。

香りは、シェリー樽由来のフルーティーな甘さ、口に含むと洋ナシなどのフルーティーな甘さと芳醇な味

わい、フィニッシュにはビターチョコレートのような余韻が長く続きます。

おすすめの飲み方は、ストレートです。1本10,000円で購入できるため、お土産はもちろん自分へのご褒美にもぴったりです。同時に販売されている余市は個性が大きく異なるため、飲み比べするのも良いでしょう。

宮城峡の歴史

続いて宮城峡の歴史について紹介していきます。

宮城峡蒸留所は、竹鶴政孝がウイスキーを学びに行ったスコットランドの気候に似ている宮城県の端にあります。

すでに余市蒸溜所を作っていた竹鶴政孝は、余市とは別の個性をもったウイスキーを作りたいと考えていました。

そこで以下の3つの条件を元に蒸溜所を建設する場所を探していたそうです。

  • 北海道よりも南の地域
  • 平坦な土地
  • 良質な水を確保できる河川がある

そんな折、竹鶴がたまたま仙台に立ち寄った際、新川川(にっかわがわ)の水でブラックニッカの水割りを飲んでみたところ、飲みやすさに衝撃を受けました。この地の水質に惚れた竹鶴は、宮城峡の建設地を即決しました。

建設にあたって、竹鶴は、環境を大切にしたいと言う想いのもと、①水田を潰さない ②ありのままの土地を守る ③電線は地下に埋設するという3つの条件を徹底的に守りました。

竹鶴が仙台を訪れたのは1967年のことでした。この時代は、団塊の世代と呼ばれる世代が二十歳を超えて国内でのウイスキーニーズが高まると予想されたことと洋酒貿易の自由化などがあり、新しくウイスキーの蒸溜所を作るにはとても良いタイミングでした。

こうした経緯もあり、1969年に建設されました。

また、宮城峡蒸留所は、環境に配慮して作られています。創立当初から敷地内の緑を大切にするようにしており、1983年と1986年には緑化優良工場として通商産業大臣賞の受賞もしています。

2000年にアサヒビールの子会社になってからはISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞を受賞し、世界からも注目されるウイスキーとなりました。現在は、ニッカウヰスキーが製造しアサヒビールが販売しています。

宮城峡の製法の特徴

宮城峡蒸溜所には、ポットスチルが8基設置されています。初留用が4基、再留用が4基です。

上部の表面積が大きいバルジ型と呼ばれるポットスチルを使っており、これによってフルーティーで華やかな風味を作り出していると言われています。

また、宮城峡蒸溜所には1999年に兵庫県の西宮工場に設置していたものを移動させてきた連続式蒸留機が2基あります。カフェ式という伝統的な蒸溜機でグレーン原酒のスムースな口当たりを作り出します。

通常の連続式蒸留機に比べるとかなり効率は落ちますが、そのぶん原料の風味や成分をしっかり残すことができます。竹鶴が効率よりもウイスキーの品質にこだわっていたのが分かります。

ラインナップで紹介した宮城峡カフェモルトはこの蒸留機を使っています。

宮城峡蒸留所の敷地内には、樽工場もあります。ここで樽の職人が樽作りや組み替えをしています。

宮城蒸留所で使っている麦芽はノンピートやライトピートのものを使用しており、仕込水は新川川の伏流水を使用しています。

まとめ

シングルモルトウイスキー宮城峡についてまとめました。宮城峡はコンビニでも買えるウイスキーです。(私も飲んでます…)

とても美味しいウイスキーですので、是非楽しんでくださいね!

竹鶴政孝の作った他のウイスキーについても記事を書いてます。合わせてご確認ください!

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