スコッチウイスキー、キルケランのご紹介【キャンベルタウン】

シングルモルトを知ろう!

キルケラン(Kilkerran)はスコットランドキャンベルタウンで造られているシングルモルトウイスキーです。

「キルケラン」は蒸留所の名前ではなくブランドの名前で、「グレンガイル蒸溜所」が製造しています。

歴史のある蒸留所ですが、長期間閉鎖されていたため、再稼働したのは2004年

比較的リーズナブルですが、飲みやすくておもしろいアイテムが多く、今とても注目されています。

そんなキルケランのことを深く知りたい人や、キルケランを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!

編集部
編集部

POINT

  • キルケランは2004年に営業を再開したグレンガイル蒸溜所で作られているウイスキー
  • キャンベルタウンでのウイスキー製造の最盛期にグレンガイル蒸溜所は建てられたが、1925年から2004年までは製造を停止していた
  • 2000年にスプリングバンク蒸溜所のオーナーによって買収されたため、スプリングバンクと同じ原料を使うなど製法が似ている
  • スプリングバンクとの違いはその蒸留回数が生み出しており、キルケランは初心者にも飲みやすいウイスキーと言われている
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キルケランはこんな時に買う・注文すべき

キルケランのことを知りたいと思い、この記事を読んで頂いてる皆さん。結局、ボトルを買うべきか、今飲むべきかで迷っていると言う方も多いかと思います。

そんな方の決断をサポートするために、場面ごとに買うべきか・注文すべきかpeatyなりの見解を示したいと思います!代表的なラインナップについて、記載させていただきます!

味わいとラインナップ

それでは各ラインナップごとに細かくその特徴を紹介していきましょう。

  • キルケラン12年
  • キルケラン8年 カスクストレングス
  • キルケラン 8年 カスクストレングス オロロソシェリーカスク
  • キルケラン2004 15年 オロロソシェリーカスク
  • キルケラン 16年
  • キルケラン ワークインプログレス
  • キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ1
  • キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ2
  • キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ3
  • キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ4
  • キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ5
  • キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ6

キルケラン12年

キルケラン12年は、バーボン樽70%とシェリー樽30%を使用して12年熟成させています。

潮風やバニラアイス、ライムのような香りが特徴。

メロンやハチミツ、ジンジャーブレッドの味わいが魅力的です。

2009年から2015年まで、毎年キルケランが限定本数でリリースしてきた「Work in Progressシリーズ」から誕生した1本で、モルトマニアから高い評価を得ています。

キルケランの入門編としてもぴったりの1本。

週末の夜などにじっくり楽しむのに向いています。

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キルケラン8年 カスクストレングス

キルケラン8年 カスクストレングスは、バーボン樽で8年熟成させた原酒をカスクストレングスで瓶詰した一本。

なめし革やグリーンアップルの香りが特徴。

ナッツやバター、焼きマシュマロ、麦芽のクラッカーのような味わいです。

9000本限定でリリースされ、そのうち日本で販売されたのは390本

販売本数が少なく貴重なボトルなので、バーなどで見かけたらぜひ飲んでみてください。

ストレートで、その味わいをじっくり楽しみましょう。

キルケラン 8年 カスクストレングス オロロソシェリーカスク

オロロソシェリー樽で8年間熟成させたキルケラン 8年 カスクストレングス オロロソシェリーカスク

スモーキーなベーコンやいちごジャム、ハチミツの香りが特徴。

完熟チェリーやダークチョコ、エスプレッソのような味わいです。

オロロソシェリー樽熟成原酒を100%使用している珍しいボトルで、キルケランの原酒の強さを感じられます。

世界で15000本しかリリースされていないアイテム。

バーなどで出会えたらストレートで楽しんでみてください。

キルケラン2004 15年 オロロソシェリーカスク

2019年に日本市場限定で発売されたキルケラン2004 15年 オロロソシェリーカスク

発売後、一瞬で完売してしまった話題のアイテムです。

グレンガイル蒸溜所の創業年である2004年に蒸溜された原酒をリフィルバーボンホグスヘッドで5年間熟成させた後、オロロソシェリー樽で10年間熟成しています。

ダークチョコレートやエスプレッソ、レーズン、オレンジの香りが特徴。

紅茶のキャンディー、マーマレード、ダークチョコレートの味わいです。

開栓後、日が経つにつれてどっしりとした飲み応えのある味わいに変化します。

味の変化を楽しみながら、家でゆったりと楽しむのにおすすめです。

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キルケラン 16年

グレンガイル蒸溜所の創業年である2004年の蒸溜の原酒のみを使用したキルケラン 16年

バーボン樽原酒を中心に、マルサワイン樽原酒を少量加えています。

オレンジピールやナッツ、パイナップルの香りが特徴。

バニラやハチミツ、リコリス、ブラックペッパーなどの味わいを感じることができます。

華やかな香りで、誰かと一緒に語らいながら飲むと良い時間が過ごせるでしょう。

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キルケラン ワークインプログレス

グレンガイル蒸溜所が復活した2004年の原酒を使い、2009年から2015年まで毎年発売されていた「Work in Progress(ワークインプログレス)」シリーズ。

「Work in Progress」とは「成長中」という意味を持ち、熟成期間が5年~11年の7種類のアイテムがそろっています。

それらを順番に飲むことで、キルケランの成長を感じられるのです。

第1弾は5年熟成でハチミツやミカンの香り、第2弾は6年熟成でバニラやシトラスの香り、第3弾は乾燥した牧草やハーブの香りと変化していきます。それぞれ、ラベルのデザインは共通ですがアイテムごとに背景色が違うことが特徴です。

現在はコレクター人気もあり、なかなか入手できなくなっているのでバーなどで運良く出会えたら、迷わず飲みましょう。

以下にそれぞれのアイテムをご紹介します!

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ1

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ1は、84ppmで強いピート香のある「ヘビリーピーテッド麦芽」を使用した「ピート・イン・プログレス」シリーズの第1弾。

スモークやパイナップル、木苺の香りが特徴。

パワフルで、ワインや洋梨、レモンシロップのような味わいを感じることができます。。

アルコール度数59.3%と高めですが、口あたりはやわらかくなっています。

加水して飲むと、甘みが増すのでおすすめです。

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ2

上記の「ピート・イン・プログレス」シリーズの第2弾。

バーボン樽とシェリー樽で熟成させています。

潮風やハチミツ、シナモンの香りが特徴。

塩キャラメルやアップルパイ、ドライフルーツの味わいを感じることができます。

バッチ1にあった柑橘系の香りは薄くなり、厚みのある味わいになっています。

世界9000本限定のリリースで、日本には600本しか輸入されていないというレアなアイテムです。

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ3

ピート・イン・プログレス」シリーズの第3弾。

バーボン樽80%、シェリー樽20%を使用しています。

シトラスやマシュマロ、スモークしたアップルや潮の香りが特徴。

ビスケットやリコリス、フェンネル、アップルパイの味わいを感じることができます。

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ2と同じく、世界9000本限定のリリースで、日本には600本しか輸入されていません。

バッチ2と比べ、モルトや潮の香りが強くなっていることが特徴です。

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ4

ピート・イン・プログレス」シリーズの第4弾。

バーボン樽80%、シェリー樽20%を使用し、カスクストレングスでボトリングしています。

潮風や焼きマシュマロ、やや土のような香りが特徴。

ビスケットやリコリス、ハチミツ、オークの味わいを感じることができます。

世界11500本限定のリリースで、日本には660本しか輸入されていません。

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ5

ピート・イン・プログレス」シリーズの第5弾です。

バーボン樽85%、シェリー樽15%を使用し、カスクストレングスでボトリング。

日本には660本入荷しています。

チーズケーキやカスタード、柑橘系の香りが特徴。

ビスケットやバナナ、りんご、ほんのり潮の味わいを感じることができます。

ストレートで飲むのがおすすめですが、ピートが強めなので、加水すると飲みやすくなります。

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ6

ピート・イン・プログレス」シリーズの第6弾。

バーボン樽75%、シェリー樽25%を使用しています。

カスクストレングスでボトリングしていて、日本への入荷は660本です。

焼きマシュマロや潮風、オールスパイスの香りが特徴。

ジンジャーブレッドやパイナップル、ミント、バナナのような味わいを感じることができます。

へビリーピーテッドらしい力強いスモーキーさに、キャンベルタウンに吹く潮風が加わり、徐々にフルーツの味わいを感じる仕上がりになっています。

キルケランの歴史

スコットランドのキャンベルタウンで造られているキルケラン。

前述のとおり「キルケラン」は蒸留所の名前ではなくブランド名で、「グレンガイル蒸溜所」が造っています。

ブランド名と蒸留所名が違っている理由は、キルケランを発売しようとした時、すでにグレンスコシア蒸溜所が「グレンガイル」という名前を商標登録していたから。

グレンガイル蒸溜所は長期の閉鎖期間を経て2004年に再稼働したため、「キルケラン」は歴史の浅いブランドでもあります。

復活までには、紆余曲折を経たキルケラン。

どのような歴史があったのでしょうか。

スプリングバンク蒸溜所の姉妹蒸留所として始まった

グレンガイル蒸溜所は、1872年にスプリングバンク蒸留所のオーナーの弟であるウィリアム・ミッチェル氏が設立しました。

ウィリアム・ミッチェル氏は、もともとは兄と一緒にスプリングバンク蒸留所を共同経営していましたが、飼っていた羊を巡って喧嘩したことをきっかけに、グレンガイル蒸溜所を建設して独立したのです。

当時のキャンベルタウンはウイスキーバブルの最中だったため、造れば売れる、という状況から独立しやすかったという背景もあるかもしれません。

しかしそのような状況だったため、キャンベルタウンではウイスキーの蒸留所が乱立して質の悪いウイスキーが増え、キャンベルタウンのウイスキー全体のイメージが悪くなりました。そして蒸留所数は減っていき、1925年にグレンガイル蒸溜所は稼働停止となってしまいます。

この時、グレンガイル蒸溜所にあった原酒や樽は売却を余儀なくされたのです。

最盛期はキャンベルタウンに30カ所以上の蒸留所がありましたが、スプリングバンク蒸留所とグレンスコシア蒸留所の2つしか残りませんでした。

そして、グレンガイル蒸溜所のシングルモルトは、グレンスコシア蒸留所を買収したブレンダー「ブロックブラザーズ」がブランド自体と商標権を獲得したのです。

再開への遠い道のり

ブロックブラザーズが商標権を獲得したタイミングで、グレンガイル蒸溜所の再建計画が浮上していましたが、第二次世界大戦の影響で中止となりました。

1957年には、当時のオーナーだったキャンベルヘンダーソン社が蒸溜所を復活させる計画も出ましたが、これも頓挫してしまいます。

その後、蒸留所はライフル射撃場やキンタイア農業協同組合の事務所などとして使われていました。

ついに2000年に再建

長い間稼働できていなかったグレンガイル蒸溜所ですが、2000年にスプリングバンク蒸留所の当時のオーナーであったヘドラー・ライト氏が農業組合の事務所とライフル射撃場から買い戻したのです。

そして、蒸留所を再建し、2004年から蒸留を再開しました。

しかし、「グレンガイル」の名前はすでにグレンスコシア蒸溜所に商標登録されていたため、キャンベルタウンの旧名「キルケラン」がブランド名になったわけです。

キルケランの製法の特徴

初心者におすすめのシングルモルトウイスキーとして名前を挙げられることも多いキルケラン。

甘さと辛さ、酸味のバランスが良いことで知られていますが、どのように造られているのでしょうか。

ここからは、キルケランの製法の特徴を紹介します。

スコットランド産の大麦を使用

キルケランはスコットランド産の大麦を使用していますが、グレンガイル蒸溜所では製麦を行っていません。すべて、スプリングバンク蒸留所で製麦された大麦を利用しています。

また、スプリングバンク蒸留所では、製麦をフロアモルティングで行っています。昔ながらのフロアモルティングを行っているのはスコットランドの蒸留所の中でも珍しいケースです。

ちなみに、麦芽の粉砕機はクライゲラヒ蒸溜所で使われていたものを無償で譲り受けて使用しています。

そして、仕込み水もスプリングバンク蒸留所と同様のもの。

また、ピートはグレンガイル蒸溜所から数kmの場所にあるマクリハニッシュ炭田でとれたものを使用しています。

木製のウォッシュバックを使用

グレンガイル蒸溜所では、カラマツを使った30,000リットルの木製のウォッシュバックを4基使用。

Whisky.comより

木製のウォッシュバックを使用すると、木にそれぞれの蒸留所ならではの酵母や菌がつくので、個性が出やすくなります。

スチルも他の蒸留所のものを使用

グレンガイル蒸留所には、初溜用のストレート型ウォッシュスチルが1基、再溜用のストレート型スピリットスチルが1基あります。

Whisky.comより

どちらも1977年に閉鎖された北ハイランドのベンウィヴィス蒸留所のものを買い取ったものです。

導入時にネック部分をつぎ足して背を高くしていますが、背の高いスチルは蒸気と内面の銅が接する面積が広くなるため、不快な香りや味が軽減される効果が期待できます。

蒸留回数は2回

原料などはスプリングバンク蒸留所と共通のものも多いですが、最大の違いは蒸留回数。

スプリングバンク蒸留所で造られている「スプリングバンク」の蒸留回数が2.5回、「ヘーゼルバーン」は3回ですが、キルケランは2回です。

蒸留回数の違いや、ポットスチルの違いにより、スプリングバンクとキルケランは全く違う味わいに仕上がっています。

スプリングバンク蒸溜所で熟成

グレンガイル蒸溜所では主にバーボン樽シェリー樽を使用していて、ポートやマディラ、ラム樽なども一部使用しています。

樽詰めされた原酒はスプリングバンク蒸留所に運ばれ、スプリングバンク蒸留所で熟成。

熟成後は、スプリングバンク蒸留所の瓶詰施設で瓶詰後、販売されています。

まとめ

キルケランについてまとめました。グレンガイル蒸溜所は、今となっては数少ない貴重なキャンベルタウンの蒸溜所の一つです。キャンベルタウンの味わいを知りたい方はぜひ飲んでみてください!

キャンベルタウンでは現在、新たに2つの蒸溜所の造成計画も立てられています。そんなキャンベルタウンのウイスキーの歴史をもっと知りたい場合、以下の記事も読んでみてください!

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