ロイヤルハウスホールド(ROYAL HOUSEHOLD)はイギリスで誕生したブレンデットスコッチウイスキー。
現在ではなんと、イギリスと日本でしか飲めない貴重なブランドで、クセのない飲みやすい味わいが特徴です。
この記事では、ロイヤルハウスホールドのことを深く知りたい人やロイヤルハウスホールドドを今まさに頼もうか買おうか迷っている人の参考になるような情報を提供していきます!
![編集部](https://peaty.club/wp-content/uploads/2021/11/Peaty_logo_OLc.png)
- イギリス皇太子の願いから作られ始めたロイヤルハウスホールド。現在では、日本とイギリスでしか手に入らない希少品。
- 現在は王室御用達ではなくなっているが、輸入先が日本のみであることは変わらず。キーモルト以外の製造方法や原酒も明らかにされておらず、門外不出のレシピとしても知られている。
- 青りんごや洋梨などの優しい香りがするバランスの良いスコッチウイスキーで、初心者からウイスキー愛好家まで幅広く楽しめる一品。
ロイヤルハウスホールドの歴史
現在はイギリスと日本でしか入手できないロイヤルハウスホールド。これまでの歴史には、イギリス王室との深い関わりがありました。
エドワード7世の要望がきっかけ
イギリスの皇太子だったアルバート・エドワード(後のエドワード7世)はウイスキー好きとして知られていて、それが高じて自分専用のブレンデッドウイスキーを造ってほしいという要望を出しました。
![](https://peaty.club/wp-content/uploads/2023/11/image-8-800x412.png)
そこで依頼されたのが、当時ブレンデット技術で高い評価を受けていた「ジェームス・ブキャナン社」。
「ジェームス・ブキャナン社」はアルバート・エドワードの要望に合わせ、急いでいくつかのブレンデッドウイスキーを造り、納品しました。
その中から選ばれたブレンデッドウイスキーが「ロイヤルハウスホールド」となったのです。
王室御用達のウイスキーに
「ロイヤルハウスホールド」は1898年に王室御用達の証である「ロイヤル・ワラント」の称号を授けられ、1901年にアルバート・エドワードが国王になると「王室用」と呼ばれるようになりました。
ちなみに「ロイヤルハウスホールド」という名前をつけたのはアルバート・エドワードでなく、アルバート・エドワードの弟ヨーク公です。
「ロイヤル・ワラント」として王室で愛されてきた「ロイヤルハウスホールド」ですが、じつは1993年以降は、ロイヤルワラントが更新されませんでした。
![](https://peaty.club/wp-content/uploads/2023/11/image-9.png)
その理由は明らかになっていませんが、このタイミングでブランド名から王室をあらわしている「THE」の表記がなくなり、ラベルから王家の紋章も消えています。
日本で飲める理由
「ロイヤルハウスホールド」は長く王室御用達のブレンデットスコッチウイスキーだったため、イギリス国内で飲めるのはバッキンガム宮殿とアウターヘブリティーズ諸島にあるローデルホテルのバーの2カ所のみとなっています。
![](https://peaty.club/wp-content/uploads/2023/11/N853_bakkingamu_TP_V4.jpg)
ジェームス・ブキャナン社が造ったいくつかのブレンデッドウイスキーの中からアルバート・エドワードが選んだレシピは「ローデルホテル」のオーナーが手掛けたものだと言われていて、この理由からローデルホテルにも置かれているのです。
このイギリスの2カ所に加えて、世界でもう1カ所だけ飲めるのが、なんと日本。
その理由は、昭和天皇が皇太子時代にイギリスを訪問した際に「ロイヤルハウスホールド」をプレゼントされたことによります。これをきっかけに、日本への輸入が許可されました。
以後、現在に至るまで日本以外の国に輸出されていません。
そのため、世界中のウイスキー愛好家が日本に「ロイヤルハウスホールド」を探しに訪れているのです。
ロイヤルハウスホールドの製法の特徴
「ロイヤルハウスホールド」は、ダルウィニー蒸留所で造られている「ダルウィニー」をキーモルトにしています。
「ダルウィニー」の他にもグレントファースやグレンダランなどの全45種類のモルト原酒やグレーン原酒をブレンドしているとされていますが、レシピは門外不出。
キーモルト以外は詳細がわかっていません。
現在はディアジオ社が製造を行い、系列会社のモエヘネシーが販売を担っています。
味わいとラインナップ
それでは各ラインナップごとに細かくその特徴を紹介していきましょう。
- ロイヤルハウスホールド
- ザ・ロイヤルハウスホールド 1707 アニバーサリー ブレンド
- ザ・ロイヤルハウスホールド 特級
ロイヤルハウスホールド
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/294d68ac.36911567.294d68ad.5d55d136/?me_id=1278618&item_id=10000757&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fsake-sato%2Fcabinet%2Fsyouhin%2Fshohin04%2Fimg61020190.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
「ロイヤルハウスホールド」は日本とイギリスでしか流通していない、非常に貴重なアイテム。クラシカルなラベルが特徴的です。
青りんごや洋梨、カモミールやはちみつのような優しい香り。
味わいは、洋梨やドライフルーツ、ココアやシナモンのニュアンスも感じます。
バランスが良く、ウイスキー初心者からウイスキーマニアまで幅広く楽しめるでしょう。
ストレートで飲むのがおすすめです。
![](https://peaty.club/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
ザ・ロイヤルハウスホールド 1707 アニバーサリー ブレンド
![](https://peaty.club/wp-content/uploads/2024/03/ザ・ロイヤルハウスホールド-1707-アニバーサリー-ブレンド-.webp)
グレートブリテン王国の成立300周年を記念してリリースされた「ザ・ロイヤルハウスホールド 1707 アニバーサリー ブレンド」。
グレートブリテン王国がイングランド王国とスコットランド王国の合併により誕生した1707年にちなんで、1707限定で発売されました。
通常の「ロイヤルハウスホールド」は45種類の原酒をブレンドしているところ、この「ザ・ロイヤルハウスホールド 1707 アニバーサリー ブレンド」は6種類のモルトのみ使用しているのが特徴です。
また、販売されたのは日本のみで、1本1本にシリアルナンバーも入っています。
非常にレアなアイテムなので、もし出会えたら試してみましょう。
ザ・ロイヤルハウスホールド 特級
![](https://peaty.club/wp-content/uploads/2024/03/ザ・ロイヤルハウスホールド-特級-1-800x600.jpg)
過去に日本で流通していた「ザ・ロイヤルハウスホールド 特級」。
当時の日本の法律により「特級」表記となっています。
香りはきゅうりやすいかの皮、アップルタルトなど。
青りんごや洋梨、グレープフルーツのような味わいです。
現在流通している「ロイヤルハウスホールド」とはレシピが違うため、希少価値が高いアイテムとなっています。
![](https://peaty.club/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
まとめ
ロイヤルハウスホールドについてまとめました。世界でも貴重なウイスキーが日本で飲めるなんて嬉しいですね。せっかく日本に住んでいるのなら、一度は買ってみてはいかがでしょうか?
3万円代と少し価格は高いですが、特別な日にはぴったりのウイスキーですね。